☆臆病な僕は逃げ出してしまいたい衝動にかられるんだ

本当に好きだと気づいてしまってから

愛する事が急に怖くなったんだ

君はいつでも優しく笑って口づけをくれる

それが僕にとって

どんなに嬉しくて怖いものか

たぶん君は知らない

君を好きすぎる僕にはきっと余裕なんてない

いつ失うかもわからない怖さで君に触れるんだ

けれど。

震えた指先が伝わらないように

手をひっこめてそっぽをむくのは

僕なりの君への愛情

なんて理由をつけて逃げ出している

そう

僕は臆病者。

これ以上好きになりたくなくて

わざと距離を置いて君から離れようとしている

傷つけたくなくて、

君に君の道を歩んでほしくて、

どうにも好きだから、

別れたい、なんて思ってしまうんだ。

ただの逃げ道とわかってはいても

自分に自信なんてない僕には

どうしようもないことだらけで、

ただけた駄目なあの頃に戻りたいだなんて思ったりなんかして

また自分から壊そうとしている

今日も

明日も

明後日も

大切なものなんていらないんだ。

そんなもの作ってはいけないというのにと

言い訳をしては面倒くささに走る僕

いい加減な己の想いに

ささくれ立っては吐き気を抑えて

朝が来るのを恐れる

時計を止めても時間は止まらない

廻る見えない針が君と僕との距離を測る

ぐるぐる ぐるぐる

もういいだろうか

何マイル離れれば

君が僕に愛想をつかしてくれるだろう

なんて。くだらない事を考えては

今日も君は笑顔で僕を見る

その瞳には泣きそうな僕を写して────