古傷がちくりとした

きみはちゃんと生きているみたいで少しあんしんした


もう一生会うことはないであろう悲しくはないけどやっぱりどこかちくちくするのであった


一瞬でわたしのこころをうばっていったきみはいつ離してくれるのか

いや離したくないのはむしろわたしの方か


もう現実だったのか長い長い妄想だったのかよくわからないくらいきれいな部分だけがしまってある


こうやってまたふっと思い出す瞬間にはもっともっと

きっとね