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『駆け抜ける』

彼の地に残された
私の影を追う

雲に行き先を問われ
答えなく駆け抜ける

探していた
その先に待ち侘びる未来

探して走っている

足はもう失われそう
腕はもう翼に変わりそう

それでも
鳥には成れない

知っている

だけれど
止まる事も知らず
ただ
私は駆けて行く

例え
何かを犠牲にしても
取り戻したい物がある

描いた未来は絶対で
異なった答えはない

白は黒になれず
交ざる事もない

閉ざされた世界で
失った影を追う

辿り着く先が見えない

行き着く先が解らない

しかし
小川に流された
一枚の葉のように

ただ
流されて行くのは嫌だ

だから
己の足で駆けて行く

止まる事など無い

ただ
ひたすらに道を行く…

『アダムの最初の妻と…』

―楽園追放
―良い気味だわ

リリスが嘲笑ってる

もしもアダムに
愛が残ってたなら

リリスはイヴを

愛せたかしらん?
許せたかしらん?

―んなわけねぇよな

大声出して嘲笑う!

今に見てなよ
変わるから

現在に見てなよ
変じるから

そう言いながら
リリスが
愉快そうに笑ってる

お仕事に精出しては
私に囁く

―チャンスは
―今よ

―お変わりなさい!
―お帰りなさい!

艶やかな声で
ヒソヒソ喋るの

誰がイヴを
愛せるかしら?

もしもアダムに
まだ未練があったら

誰がイヴを
許せるかしら?

女は
単純にゃ出来てない

―でしょう?

リリスの魔性にキリがない

あちらへ こちらへ
鞍替え 場所替え

リリスに暇なんかない

ただ
彼女が私に告げた事

―運命なんて
―ねじ曲げてやりなさい

ただ

きっとそれだけの事。

『欲深なる者』

人は欲張りだからさ

一つを手にすりゃ
二つが欲しくなる

二つが叶えば
三つ 四つ

欲深な僕を
ねぇ どうか許して

どうしても君が欲しいから
頑張っちまう僕がいる

君は笑うだろうか?

周りの奴らにゃ
解らない戦いだよね

僕は欲張りだからさ

戦う道を選んじまった

僕らだけの世界
失いたくないって

ただ
それだけの事なのかも

人は欲張りだからさ

そして 何より
孤独症の僕は
独りに耐えられなくて

強がり言っては

また
欲ばかり

増えては
潰されていくんだ

『正常の定義』

誰かが言った

この世は、地獄だ

真っ暗な闇の中

天を仰ぐも

蜘蛛の糸は垂れてこない

誰かが言った

この世は深い墓穴

墓守が

この穴に土を投げ込む

閉ざされた世界

僕は

必要とされない木偶

だからこそ

この地獄を歩き回る

この墓穴に生きている

狭い骨壺

熱過ぎる業火

冷たい棺桶

僕は

必要とされない木偶人形

憎しみに身を焼いて

穢れに身を染めて

劣ると見下す者等に

踏み付けられて生きる

それでも

解脱に憧れて

夢に焦がれて

無意味に

明日も生きるよ

生かされているよ

それが

「正常」らしいから…さ

『アカイカミ』

どんなに手を伸ばしても

歌真似しようが
姿形似せようが

とどきゃしねぇ

まだ気付いてない?

あの日
神は天に還った

紆余曲折

今や神は神のまま

誰彼が触って
手垢を付けてる

イケルカモ?

なんて思ったのかい?

神は神なり

代わりはいないよ

見たコトナイヨ!

あの日残された歌は
今も流れてる

いつまでも いつまでも
残されてる

勘違い女が歌ってた
ヘッポコアレンジ

反吐が出ちゃうわ
お笑い草

神は神なり

心酔しきって
戻れやしない!

今日も耳に垂れ流しては
あの日の歌を聴いてみる

子供の時分にゃ
解らなかった

そんな世界が
広がってくんだ

どんなに手を伸ばしても

歌真似しようが
姿形似せようが

とどきゃしねぇ

まだ気付いてない?

あの日
神は天に還った

何番煎じを
飲まされてるのさ?

それでも
神の歌は残ってる

憧れ 憧れ 憧れて
皆が皆
手を伸ばしてる

だけどさ

縋り方間違ってるから
単なる金儲け

そんなもん 自分ら
願ってないのに

犯しがたい世界
土足で踏み荒らされてる

それでも 自分ら
ついて行っちまうのは

今でも
大好きだからだろうさ

大好きだからだろうさ

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