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『葛藤』

瓦解した夢と心を

呆然と青ざめた瞳に映した

打つ手無し

言われた様で…

それでも諦め切れず

その光景を見つめていた

体に刻まれた傷痕は

徐々に回復していく

しかし

心は停滞を望んでいた

過ちと言われながら

愚かと名付けられながら


しかしながら…

心は復活を望む

盲目と罵られ

誰かのためにではなく

己がために剣を持てと

世間は諭し

周囲は叫ぶ

しかしながら

やはり心は停滞を望み

手に入るハズ無きキセキを

希う

過ちと名付けられながら

それでも

無に等しい可能性ですら

己を生け贄にしても

信じる私は

愚かなのだろうか?

信じる事は

罪なのだろうか?

『シャボン玉』

空を切り取った

シャボン玉

虹と煌めき

空へと昇るは

シャボン玉

薄すぎる膜の中

君を閉じ込め

外界隔離

その中では

同じ空気が流れるの?

同じ時間が流れるの?

風に遊ばれ

静かに昇るは

シャボン玉

儚くパチり

弾ける刹那

外界隔離は途絶えるの?

存在無くして

シャボン玉

だけれども

空に焦がれる

シャボン玉

『支配と旧友』

支配が描いた

崩壊の序曲だと言うのか?

目蓋を閉じて

見せられた有耶無耶

何かを抑えつけたボクには

似合い過ぎる画

画の中で

君に涙を流せなかったのは

真実を知っていたから?

世界が振りかざす

正義に従ったから?

解らぬ事はまた増えて

己の中で何度も反芻

彼方に離れ

ずっと会っていない君は

元気にしているだろうか?

一時でも

友と呼び合えた君は

変わらずにいるだろうか?

便り無く。早何年。

君は

今も幸せだろうか?

『蛍恋』

月の光が鮮やか過ぎて

月の光が強過ぎて

胸に留めたる想いが

瞳から溢れ落ちてくる

眠りすら忘れ

月に魅入られし夜

彼方に在る

それを想えば

瞳から溢れ出た涙も

説明出来るだろうか?

恋しき想いを掻き立てた

罪深き身を

独り捩り

また意味も無い堂々巡りを

繰り返す

与えられぬ温もりすら

天に願い

心細い宵闇に

この身を焦がす

『罪』

心を罪と名付けた日

私の周りで

何かが壊れた

私の中で

何かが生まれた

罪から逃れるために

己を生け贄に捧げ

私は

消えて無くなる道を

独り涙で模索した

秘密の傷痕

独りで見つめ

あの日を思えば

不安が増長

未だ消えぬ災い音

聞きたくはない災い音

消える事無き災い音

だけれども…

眼前に広がる

現実にのみ浸れたら

災い転じて福と成す?

誰かが言った

「心は罪と成りはしない」

救いに聞こえたその台詞

されども

心を罪と呼ばぬなら

行動するが罪となるのか?

まだまだ解らぬ混沌に

この身を浮かべ

私は漂う

己を鎖で縛り付け

罪と成り得る心を抱いて

罪と成り得る想いを抱いて

人には明かせぬ心を抱いて

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