ｾ ﾘ ﾕ ｰ ﾙ の 窓 を あ け

屋上の風は冷たい

洗濯物を取りこんで

振り返ると

ゆうやけがきれいで

紅いのに悲しい

空はまだ碧いのに

そこは燃えているようで

紅いのに悲しい

「陽が沈むまで怒っていてはならない」

あの紅は怒りでしょうか

何に怒ります

何に悲しみます

幸福だというのに

誰にも看取られず死んでしまう人もいるというのに



ゆうやけがきれい

碧い天に昇れ

愛しい霊魂よ。

ひとりのオジサンが、亡くなった

荒川の河川敷

ブルーのシートの中で

先週まで笑顔でおにぎりを受け取ってくれた

オジサンが死んじゃった



フェンスと土手の狭い空間に、ブルーシートを張って

生きていた、オジサン

シートに張り紙の「強制撤去」の文字が風で歪んでる



シートの周りには、お鍋、フライパン、自転車、束ねられた雑誌、破れた毛布、金魚鉢、フェンスに干された衣類たち、クマのぬいぐるみ

此処で、オジサンは生きていた

オジサンは生きていた

笑ってた

憎しみと愛は、一卵性双生児。

人は愛した時に心の底に憎しみを秘める。

だから、人は悲しい
だから、愛おしい

この双子の違いは？

憎しみは、心を磨り減らし疲れさせる

愛は、平安な心を生む

ならば、愛しましょう。

憎しみの炎は心を焼き尽くし、醜い黒い燃え滓になってしまうだけ

愛はきっと、ゆっくりと誰かを暖めるでしょう。




確実に・・・。

ブログのタイトルのセリユールは修室という意味らしい

そのセリユールの大掃除をした。

此処に来る前は、独り暮らしのくせに３DKのアパート暮らしで
部屋が在れば物が増える

その沢山の物を殆んど捨ててきたのだけれど
こうして修室の部屋の大掃除をすると
まだまだ、なんと物が多い事かと感じる。

物を所有する喜びは、苦しみなのかもしれない
例えば、俺は靴を50足程持っていたのだけれど
その大部分が同じ靴・・・
ナイキのダンクだった。
デザインは同じで色違いのその靴は、新作や限定物が出るわけで
それが欲しいと思う・・・

洋服もまた同じノリで、ジーンズは50本以上
これまたメーカーに拘って買い集めたものばかり

ナイキもジーンズも俺ひとりが履いたり着たりするには
そんな数を必要とする訳がないのに
手に入れないと満足出来なかった。

これは、苦しみでしかない

そう思い、それらを全て棄てたのに
まぁ、物がまだいっぱいあるんだよなぁ・・・

靴や洋服その他の物は棄てる事が出来たのだけれど
唯一、棄てられなかった物が、本なのです。

本を捨てる、勇気がなかった。

その本が、この修室が片付かない原因でもあるわけで・・・

本を棄てられないのは、知識が知恵が無いからでしょう
臆病にも本が無ければ恐いからです。

フランシスコとその兄弟が修道生活を始めた頃、聖書は共同の物が1冊あるだけでした。
或る日、貧しい婦人が修道院にやってきました
兄弟のひとりが、その婦人を憐れみその1冊しか無い聖書をあげるのです。
当時、聖書は高価な物で良い値段で売れるからでした。
聖書が無くなってしまいましたが、彼等には知識に勝る知恵を神様から恵まれていたから、きっと恐ろしくはなかったのだと思います。

流石に聖書を捨てる事はできませんが、いつかこの大きな本棚を埋め尽くしている
本が、聖書だけになって、それでも平安な霊魂で在る事が出来ます様に、主に祈ります。

数年前にとても大切な本が在りました、でも今は手放し在りません
その本は、とても大切な方に差し上げたからです。

欲望から求めた物は或る日、価値を失い棄てる事ができます。
でも、本当に大切な物は、大切な人にあげたいと思うのでしょう。

大切のもの・・・最も大切なもの

この命も、大切な愛する者に差し出したいと

御父が愛する独り子を、愛故に世に渡されように

物ばかりではなく、俺もそう愛する事に自分を渡せる様にと

希望し祈りましょう。





小さな部屋を片付けながら。

どうしてこんなに素敵なイヴを主は御恵みになられたのでしょう。

涙が止まらないミサ・・・

生涯で初めてクリスマスを迎えたのです。

今宵この時、貴女が、貴方がどんなに素敵なイヴを過ごしていようと
この喜びには敵わないのだ！

極上のワインを食前酒に飲もうと、洒落た店でクリスマスディナーを食べていようと
この喜びには敵わないのだ！

俺は、イエズス様が大好き
マリア様が大好き

喜ぼう、喜ぼう、もっともっと喜ぼう！



今日、私達の救い主が産まれた。


めりぃくりすます

めりぃくりすます

めりぃくりすます




MarryChristmas


俺の全ては主よ御身のものです。

愛しています。