【脚本】坂元裕二【演出】金子文紀

面白かつた。

話自体はトーンダウンしてるやうな気がしたけど、満島ひかり(や他の3人)の演技に引き込まれた。

高橋源一郎は屑人間役にぴつたりだ、と思つてしまつた(笑)。私は、昔は高橋源一郎の小説のファンで色々読んだんだけどねえ。

すずめは、被害者なのに父親のせいで苛められるのが理不尽だつた。

すずめの元同僚♀も、あんなことをブログに書くなんて、どういふ神経してるのだらうか。薄ら寒いものを感じた。

すずめは、父親が他人にどんな酷いことをしたかを話したけど、母親に対してしたことについては言ひ掛けて止めたし、自分に対してのことは何も言はなかつた。

カツ丼を、「病院に行かなきや」と思ひながら食ふよりは、泣きながら食ふ方がまだましだよね。

終盤、すずめは、鍵を二つ持つてゐたから、父親の遺骨を引き取つて納骨した、といふことなのかしらん。チェロの独奏は、父親の弔ひの意味だつたんだらうし。