飛し視。
山下巧(片岡愛之助)が黒幕だつた。動機は正義感が暴走して馬久根をを殺さずにはゐられなくなつたから、らしい。
最後の場面で山下は拳銃自殺を図つたと思しい。暗転直後銃声二発。続いてエピローグ。山下の生死は不明。
銃声二発の内、一発は山下だらう。もう一発は片桐(吉田鋼太郎)かもしれない。
飛し視。
哲学だの正義論だの中二病全開でうんざりした。
妊娠してゐた妻の生首を夫のもとに届けるといふのが映画『セブン』のやうだつた。『セブン』と違ひ、妻を生首にした方でなく夫が殺されたけど。
面白くなかつた。
御都合主義的で馬鹿馬鹿しかつた。チェリストの自分を殺させる計画も主人公のチェリストの拳を潰す計画も予想できてしまつた。
余り面白くなかつた。
徳永富彦脚本だから、些か期待したんだけどね。爆弾が爆発するまでは、それなりにサスペンスフルだつた。
「どつかで聞いたやうな声だ。岩松了だらうか」と思つたら、中西良太だつた。すつかり、お年だねえ。これからは普通にお爺さん役かしらん。
清水章吾と遠藤久美子とを視られて好かつた。清水章吾は、病人でない役だと何故かしら安心する(笑)。遠藤久美子は、何だか大人の女風になつてゐた。
イノツチ刑事がメロスのやうだつたよ。
「日本で一番大きな犯罪集団」
テレ朝のことだから、国会議事堂に爆弾を仕掛けたのかと思つた(笑)。
《ガタックを見たら犯人だと思へ
》
佐藤祐基が、可愛かつた。何だか随分と熟れてきたやうに思ふ。すつかりヤンキー風のキャラが板に付いてる気がするなあ。『ルーズヴェルト・ゲーム』の時のやうな普通の役ももつと視たい。
佐藤祐基が、普通の人さうな感じで、その上、被害者が薬物常習者であるかのやうなことを言つたから、
「例によつて、此奴が犯人なんだらうなあ」
と思つたら、案の定(笑)。
事件の内容が辛気臭かつた。主人公の辛気臭さうな過去話をさらりと流したのは、好かつた。
それにしても、天城と旧知の仲であらう係長が
「天城の妻子の死について詳細を知らない」
と発言したり、その発言を他の面々があつさり受け入れたりと、よく考えると御都合主義的な感じがする。
ストーカー殺人犯の手配書の人相画を視て、ちよつと笑つちやつたよ。『乱歩奇譚』の拉致監禁殺人犯のロリコンデブとか、『トロピック・サンダー』の眼鏡禿デブとかを連想した
予想通り面白くなかつた。
今に始つたことではないが、吹越満の青白い顔を見てゐると
「この人、体、大丈夫なんだらうか」
と心配になる。
清水美沙のムカつく女ぶりがちよつと好かつた。
話題:ドラマ
主人公がロボットみたいだつた。あんまりギスギスしてなかつた。でも次回は又ギスギスするみたいだ。