辛気臭い。

安藤玉恵が不相変好い。

男の子が犯人かと思つてしまつたよ。実際は、順当に男の子の母親が犯人だつた。実は、犯人は七歳の息子で、母親が息子を庇ふために自分が犯人であるかのやうに偽装した、といふ落ちだつたら、馬鹿♀的で微笑ましかつたのに。

かういふ女の恨み辛みに基づくドラマは、結局、男権主義を強化するだけの内容になるやうな気がする。先の『科捜研の女』で、ストーカー被害者女が当該ストーカー男の盆栽を床に投げ付けて壊すといふ場面があつた。かういふ演出こそ“女性のため”の捜査七課が活躍する『ヒガンバナ』に必要なのではないのかなあ。