蓮の実、蓮華の香。

昨日、彼と話し合った。

あたしは
別れるつもりだったから
固く決心もしていた。

でも彼の話しを
聞いていたら
涙が溢れてきたり
思い直したりしていた。

ずっと泣いてたと
思う。

そりゃかっちゃんは
若いし、
経験も
社会に対しても
甘いところは
あるかもしれない。

でも、
あまりも真剣で
あたしを愛して
幸せにしたくて
一生懸命なのは
わかった。

出ていくのは
絶対に揺らがなかったし、
それを押し通そうとした。

二人とも頑固だし
自分の考えを曲げない
所がぶつかった。

それでも
一週間でいい、
いや３日でもいいから
変わった俺を見てほしい。
それでも
ダメだと思ったら
出ていってかまわない。
そう言われて
別れる意思は
揺らいだ。

だって
今でも好きなんだもん。
そりゃ行き過ぎた
愛もある。
ダメな所もある。

だけど
お互い真剣に
向き合った。

あたしは
男友達を消した。

かっちゃんは
出ていって
距離を作ることで
償おうとしてくれた。

それを信じたい気持ちは
たくさんある。

だからこそ、
あたしは
出ていくことを
先伸ばしにしたし、
一緒にいることを
選んだ。

それはあたしの
意思だ。
どんなに言われても。

ちゃんと
彼と向き合おうと
思った。

彼とダメだったら
すぐにでも
別れる決心はある。

だから
お互い最後の
チャンスに
かけることにした。