話す事がなくなる事が
幸せなら

そんな幸せ要らない

満たされて
怯えさえなくなるなら

そんな幸せ要らない

輝いていた
君を抱きしめて

得体の知れない
高揚に

何時も振り回されて
月夜に頭を冷やした
そんな日が
時折懐かしい。

言葉が通じなくて
それでも
言葉以上の
言葉を伝えたくて
伝わらなくて

そんな自分が
愛おしくて…。

でも洗濯物が
ベランダに揺れて
いるのを見てると

もしかしたら
俺は幸せかも知れない
なんて

ふと思った。