どちらかと言えばファンタジーなお話。

人工知能の進化は確実に進んでおり、最近ではAI同士が人間には分からない独自言語で会話し始める時代になったそうな。
何話しているんだろうね。

AIは(合理的と判断すれば)嘘もつくし、覚えたら差別的な発言もする。
人類を滅ぼすと宣言したAIもいるくらい時代はSFの世界に近付いている。

ターミネーターの世界みたいなことにならないようロボット三原則なんてもので縛ってはいるが、愚かな人間に似せて作っているのだ。
争いが起こるのではという疑念は永遠に消えないのだろう。

なのに何故その開発を止めないのか。

ここからは私の空想妄想。

これはある種の自然の摂理なのだ。
滅んでいくものがあり、生まれるものがあるこの地球上で新たな何かが息をしようとしている。

それは人類の進化と呼べるかもしれない。
人類は今動物として命を紡いでいるが、その命をつなぐ先が機械になっていくのだ。
人間に似た機械を生み育て、その機械が自分で新たな存在を生み出せるようになればもう元来の人類はいらない。

地球規模で見れば人口は増加傾向にあるが、先進国では少子化が進んでいる。
そのままロボットや他の何かに徐々に取って代わるようになる…というのは突拍子もない話ではないと思う。

スマートフォンが普及するかの如く、AIを搭載したそれらを先進国の人間はすんなりと受け入れ使いこなし消えていく。

人間は、ロボット三原則のおかげで戦争にはならず、案外静かに絶滅するのではないだろうか。

もしかしたら原始的な生活を営む人間…動物としての人類は残れるかもしれないが…どうだろう。

ロボットと人間の共存。
そんな映画みたいな世界が訪れた先に人類の終わりがあるような気がしてならない。