てちねん、くーる。
「あかねーてちは?」
「今日はお仕事で帰ってこないよ」
「ふーん…」
春一番が吹いて3日が経った今日も今日とて、寒かった
夕飯にお鍋を作って食べさせていたら、まず猫の愛佳は猫舌なのは当たり前で、犬の理佐も猫舌で、1人ずつ冷まして食べさせていたら、腕が二本で足りないよ
「んぅ…」
「理佐、眠いんでしょ」
「ちがう…」
3人でお風呂に入ってほかほかの理佐はポヤポヤした顔で、私の手に頬をすり寄せて来た
今日はお天気も良くて3人でお散歩いっぱいして、パジャマから出てる尻尾もくたっとしてるし、眠いんだろうね
そして私がそのまま顎をくすぐる様に撫でると、もっともっとと身体まですりすり
まぁそれを愛佳が黙って見てるわけもなくて…
「りしゃ、のいて」
「…やだ」
「もうっ、あかね〜」
「こらこら、喧嘩しないの。愛佳はもうてちのドラマいいの?」
「いい、りしゃずるい」
「うっしゃい」
今までお気に入りのブラケット片手に、てちのドラマを見ていたくせに、人のものを欲しがると言うか、なんというか
「じゃあ、半分こね。こっちが理佐でこっちが愛佳。これでいいでしょ」
「ぶー」
「ぶー、じゃないの。ほら、おいで」
私の左の太ももに頭を乗せて寝る理佐と、右手をにぎにぎと握り込む愛佳
よくよく調べると、人間に換算するとの歳だったらしくて、そりゃあ3、4歳だったら甘えん坊だよね
てちが女優さんにフラれてビンタされるのをぼーっと見ていた
愛佳も意味はよく分からないみたいだけど、大好きなてちが出てるから見ているみたい
「あかねん…」
「ん?どうしたの?」
「おにゃか、すいた…」
「えー、まだそんな時間じゃないよ?」
「みるくぅ」
「ホットミルク飲むの寝る前でしょ?」
「まにゃかも」
「愛佳も?もう〜じゃあ寝る前は飲まない?今飲む?」
理佐はムクッと起き上がって無表情だけど尻尾をぱたぱたと振りだして、目が早く早くと私を急かすようにキラキラさせた
「はやくはやく」
「分かったから、大人しく待ってて」
「りしゃ、いちばんがいい」
「ずるい!」
愛佳は思った事はすぐ口に出ちゃってるし
ミルクの時は理佐も、お鍋で牛乳を温めてる私の腰あたりに腕を回してるぎゅーっと抱きついてくる
愛佳はぴょんぴょん跳ねて、お鍋を覗き込んだり私の腕を引っ張ってと大騒ぎ
少し温めた牛乳に蜂蜜を少し垂らしてあげたら、2人の大好きなホットミルクの完成
「どうやって飲む?自分で飲む?」
「うん!はやくっ」
「りしゃあかねんが、いい」
「はいはい」
自分で飲むって言った愛佳には哺乳瓶に入れてあげてから、瓶を水に当てて冷まして渡してあげると小躍りしながらリビングに向かって行った
「零したらダメだよ」
「みるく!はちみちゅは?」
「入れたよ」
「やった!」
「こら、座って飲む!」
いつもながら飲みで零すから、愛佳が動いた所には白い跡がある
「あかねん、りしゃも」
「ちょっと待って」
残りを理佐のお気に入りのピンクのマグカップに入れて、腰に理佐を引っ付けたままソファにむかった
「はい、あーん」
「んっ、、」
「おいしい?」
「あ」
「はい、あーん」
理佐はこうやってスプーンでちょっとずつ飲むのが好きみたいで、私の膝の上に座ってご機嫌さん
「んっ、くっ、、」
「愛佳、ゆっくり飲みな」
「ぐっ、、んっ、、」
隣でちゅぱちゅぱと必死に飲む愛佳のおでこには薄っすら汗があって、なにごとにも一生懸命で愛くるしいったらありゃしない
そっと汗を拭ってあげると、目をつぶって気持ち良さげにしている
「あかねんっ、」
「はいはい、お口あーん…」
「あむっ…もっとぉ」
「あーこらこら、コップ持ってる手引っ張らないで」
理佐はもっともっと、とコップに手を伸ばした
普段はのんびり屋さんでお家で暴れることもないし、穏やかなんだけどご飯大好きでこうやって急かすこともたまにある
「ぷはー、のんだぁ」
「ん、偉いね。それ流しのとこに置いといてね」
「ここ?」
「そうそう」
愛佳は一足先に飲んで、お腹をぽんぽんと叩いて満足そう
ちょっとずつ飲んでる理佐はもう少しで飲み終わるかな
「はい、あーん」
「んっ、あー」
「あーん…」
「まにゃかもぉ」
「愛佳は飲んだでしょ?これは理佐の」
「にゃんでぇ、あかねぇ〜」
「ほら、理佐これで終わり。あー」
「あーむっ、、」
「はい、終わり〜」
愛佳は口を尖らせて拗ねて、私の腕に爪を立てるけど、そんなの全然痛くない
逆に可愛いくらい
あーん、食べちゃいたい
「おにゃか、いっぱい」
「そう?よかった」
「りしゃ、あそぼ」
「ん」
愛佳は夜もしっかり寝るけど夜行性なだけあって、すっごい元気
けど、理佐の目は閉じそうなのに、てちがお土産で買ってくるぬいぐるみが沢山入れてあるおもちゃ箱の棚の元に手をひっぱる
「2人とも、今日はちょっと早いけど寝よっか」
「え〜!」
「…ん、りしゃねる」
「えぇ〜!!」
「じゃあ好きなぬいぐるみ持ってベットで遊ぼう。あかねちゃんが怪獣やってあげるよ」
「やったぁ」
「りしゃ、あおこ」
「まにゃかもぉ!」
「むり」
「うわぁぁあん、あかね〜」
ぺーちゃんから貰ったジンベイザメの人形を取り合う2人を見てたら、昔の私とてっちゃんを思い出すなぁ
てっちゃん何してんのかなぁ?
ご飯食べてるかなぁ
「2人とも、ほら早くベット行こう。遊ぶ前にてっちゃんに電話して、おやすみも言うんでしょ?」
「「!!」」
「ほら、抱っこしてあげるよ」
ぼふっとタックルしてきた2人を抱き上げてベットに向かう私ってもしかしてお母さんじゃない?
ふふふ、2人のお父さんのてっちゃんに自慢してあげないと
早く帰って来ないと顔忘れられちゃうぞってね
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あまりに可愛すぎて萌え死ぬかと思いました…(脳内再生余裕すぎて…苦笑)
私もザ・クールの幼児パロには弱いタイプなので管理人さんの気持ち理解出来ます。
いつも楽しいお話ありがとうございます!
そらさんへ
まにゃかは大人ぶりたくて1人で飲めるよ!って思ってるけど、実は哺乳瓶ってめっちゃバブバブで可愛いんですよ😭😭りしゃは安定の不器用甘えん坊なんでもあかねんがいい。もう小鳥みたい笑
くーるの幼児とか天使で、あかねんマジで変わって欲しいし、食べたい。←
こちらこそコメントありがとうございました!またよかったら遊びにきてください!
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くーる観察日記!ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ
二人とも可愛すぎてたまらんです!
Kanadeさんへ
あたしもコメントまってましたぁ〜🤗←
なんでこんなに可愛いんだろう、だって私がちびちびとホットミルク飲ませてもらってたら、病院連れてかれちゃうよ?もう可愛いって罪だよね〜笑 てっちゃんが休みの日とかは、2人ともちびちび飲んでたりして!!ちきしょーくそっ!私がクール拾っておけばよかった!!←
コメ返が私情ですみません、ほんと。
コメントありがとうございました、またよかったら遊びにきてください!!
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