「と、言うわけで・・・・ってどういう訳だろうね?」
「知らねぇよ。俺、慣れてねぇし、お前がしっかりしろよ。」
「確かに、井川って言葉で表現することあまり無いよね。」
「・・・・・苦手なんだよ、悪かったな。」
「でも、来てくれたんだよね、ありがとう。」
「まぁ、他の取材とかより…マシ。」
「あははは、正直だね。という訳で、今日は井川選手です。」
「・・・・・ドーモ」
「話、苦手って言うけど、合宿では結構話したよね。」
「森崎と曽我のがうるさかっただろ。」
「君も充分だと思うけど」
「そんなら岬だってうるさかったぜ」
「僕、話、苦手って言ってないし」
「・・・・・お前、俺に対して結構言うよな。」
「そうかな・・・・?」
「合宿中、曽我もうるせぇーけど、お前も相当だったぜ」
「そうそう、合宿で仲良くなったんだよね。森崎君と4人で結構いたよね。」
「あー、まぁな。俺、新参者だったし、お前らが面倒見てくれたって事になるのか?」
「顔に不本意って書いてあるよ。」
「イヤ、感謝シテルゼ」
「別に僕は楽しかったからだけだから。でも、結構4人で仲が良かったって知ってる人多いらしくて。」
「へぇ、マメだな。」
「マメって表現あってるの?」
「しらねぇーよ」
「まぁ、海外長い井川の日本語はおいといて」
「お前さぁ…まぁ、いいや。で?」
「・・・・で、何回か聞かれるって言うか、お願いされるんだ。」
「・・・・・なにを?」
「『井川選手を是非チームにスカウトして』ってファンの人に」
「は?」
「注目されてるって事だよね。しかも、みんなプレーをみて井川を評価してくれてるって事だよね。それって嬉しい。」
「・・・・・・・」
「あっ、照れてる。」
「うっさい、大体なんで岬が嬉しいんだよ。」
「代表って枠だけどチームメイトが正当に評価されるって嬉しいでしょ。」
「そんなもんかねぇ」
「そんなもんだよ」
「あー、そう。ってやっぱりこういう場、苦手だ。」
「顔、ますます赤いね。」
「もう、やめろって。」
「ハイハイ、このままだと多分井川選手が熱だしちゃいそうなので、終わります。これからも井川選手の応援宜しくお願いします。」
「だから、なんで岬が・・・・」
「あははは」