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アナタと一緒に。



「俺を信じろ」


なんて人には言うクセに、自分は周りのことを信用していない。
虎徹さんの悪いところだ。


人一倍まわりを気にして、
人一倍人の為に走りまわって。

いつだって自分より人が先で、
いつだって自分より人のことばかり気にかけて。


なんて損な性分の人だろうとさえ憐れに思う。


だけど、そんな虎徹さんだからこそ、今、こうして、僕はこうして安心して彼の隣にいれるのだと思うと、自然と笑みがこぼれてくる。





両親の仇をとるために走りまわった20年間。

それもようやく終わって肩の荷がおりて。


昔の僕だったらきっとこれから何を生き甲斐にどうやって生きていけばいいのかわからなくて、何も感じることのない、無感情の人形のような人生を送るだけだったのだろう。



でも、今は違う。

虎徹さんに出会ってから、僕の人生に光が差し込んだ。



両親の仇の為に始めたヒーローだったけど、今は誰かの役にたちたい。
困ってる人がいれば助けたい。
それらは虎徹さんが教えてくれたことだ。


だから、この人に恥じない自分でありたい。
いつも自分のことで精一杯だった自分が、他人のことを考えられるようになったのも全て、この人のおかげだから。


自分の荷物を抱えたうえで、更に人の荷物まで持とうとするこの人の隣で、その荷物を一緒に持ってあげられるような相棒になりたい。

この人の一番近くで喜んで、怒って、哀しんで、泣いて、楽しんで、笑って。

同じものを見て、
同じものにふれて、
同じものを感じたい。




そう思うのは、僕のワガママですか?





END

――――――――――

初タイバニSS…!
間違ってもヤンバニではありません一応…(笑)
くっついてはいないんだけど、ジェイク戦が終わってからの空白の10ヶ月が気になって仕方ない…!
バニーちゃんはヒヨコの刷り込み的に虎徹さんのことを信用して後ろをついてまわってるんじゃないか、と。
(その結果うまれたのがあのデレバニ…!(笑)
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