2011-7-6 16:13
俺とHはしばらくの間入院することになった。外傷は二人ともなかったが、精神のケアのためだ。
入院中、担任の先生と両親、それから年配の男の人が面会に来た。担任は男を「昔小学校にいた先生だよ」と紹介した。
両親はすでに話を聞かされているらしく、男が話を始めるとそそくさと部屋から出ていった。
彼は俺とHに俺達の見たものはおそらく現実だということ。しかしきっと夢や幻と考えた方がこの先悩んだり
苦しんだりしなくて済むだろうから、そう考えなさいということ。
もう面白半分であの部屋で起こったことを語ってはいけないということ。
そしてあの部屋で一体何が起こったのか。その全てを話してくれた。
俺達は神妙になってその話を聞き、そして彼の言葉通り、その後学校に戻っても二度と暗室に近寄ることもしなければ、
話すこともしなかった。
ちなみに俺は中学からは東京の方に引っ越して(たぶん親も怖かったんだろうなw)
そのまま高校も大学も東京の学校に行ったのでその後あの「暗室」がどうなったかは知らない。
ただ、最近その小学校の名前でググッてみたら、校舎の様相が俺のいた頃と
完全に変わっていたので、たぶん改装したか、あるいは校舎を移したかなんかしたんだと思う。
ただ、いまだに真っ暗闇な部屋は怖い。さすがに当時ほどではなくなったけどね。
あとHいわく、「アレはとにかく寒くて寒くて仕方がなかった」んだそうな
あ、ちなみに七不思議で語られてる部屋の噂に関する真偽のほどは俺も知らん。
ただその部屋で児童が死んだってのは確かみたい。
閉じ込められた少年の恨みがT先生も巻き込んだのか、それとも元から何かよくない部屋だったのか。