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ブックカース3

恐らく店長が自分の血で書いたんだと思いました。


店内を見渡すと、照明が暗く感じました。


棚に並べられた本からはどす黒い怨念を感じます。


全ての本に僕がこの紙を貼ってしまったんです。


恐ろしい事実を知った僕はすぐにお店を辞めました。

そして僕は自責の念に苛み、警察に全てを話しました。


新しい店長(親戚)も警察署に呼ばれ、店舗の本を確認して貰いました。


結果…「事件との関係は認められないが、悪質である」と全ての紙を自主的に撤去するようにと命じられました。



この事件でアルバイトスタッフ全員が翌日に退職しました。



そして数日後…



この店舗は不審火により全焼したんです。


呪いの紙と一緒に…






最後に投稿した理由です。

「ブックカース」は元々、聖書や聖典を盗んだ者に災いを招き、死に至らしめる呪いです。

火事で全焼する直前に新しい店長が、お店にあった本の一部(数千冊)を問屋に転売している可能性があります。

この行為は亡くなった先代達には、盗んだと同じです。


転売したものは売れ筋の文庫本と漫画です。裏表紙に小さな赤い文字が書いてある紙が貼ってある本がありましたら、すぐに焼き棄ててください。


僕の為にもお願いします。

ブックカース2

テレビを見ていた僕の目に信じられないニュースが飛び込んできました。


通学中の学生の列に暴走車が突っ込み、3人が死亡。


死んだのは万引き常習犯だと思われる生徒達でした。


このニュースをきっかけに、次々と事件が起こりました。


パチンコ店の駐車場で車内に乳児を放置し、死亡させた母親を逮捕。


高校生が男性教師を刺殺。


ハンドル操作を誤り対向車と正面衝突、家族全員が死亡。


家屋全焼、2階に取り残された次女が焼け跡から見つかる。


…ニュースで流れるその顔は、万引き常習犯としてチェックしていた人達でした。


事件にならない人達もいました。警察が「この人物を最後に見たのは?」と捜査で写真を持ってきました。


行方不明だそうです。


しばらくして店長が首吊り自殺をしました。


遺書には一言だけ…


「復讐を果たした」

と書いてあったそうです。


遺族の親戚が店舗の経営を引き継ぐ事になり、新しい店長が来る前日です。


僕は気になっていた紙に書かれていた小さな文字を確かめてみました。


ルーペを使い、小さな赤い文字を読みました。



…本を返せ盗んだ返せ鬼畜を返せ必ず返せ殺す返せ死んで返せ償え返せ刃物で返せ切り返せ刻む返せ身体を返せ引き裂き返せ頭を返せ砕き返せ肉を返せ潰す返せ呪い返せ死ね返せ地獄に返せ堕ち返せ業火で返せ焼かれ返せ永遠に返せ苦しめ返せ…



僕は目を疑いました。

ブックカース1

これは僕がわりと大きなリサイクルショップで働いていた時の話です。


僕がアルバイトをしていたリサイクルショップは、古本の漫画や文庫本などをメインに取り扱っていました。


ただ、書籍に関しては近所の高校生たちや転売目的の万引きで経営が苦しい状態だったそうです。


数十万円の防犯ゲートを購入したり、防犯カメラを導入したのですが、効果はありませんでした。


ついに赤字経営は限界に達してしまい、翌月には閉店する予定でした。


しかし、翌々月にもお店はありました。


社長(64)が自殺し、その保険金を使って長男(店長)が存続させたのです。


店長は2ヶ月間お店に現れませんでした。


亡くなった社長の遺言で、ひたすら何かを作っていました。


お店に現れた店長は別人の様でした。


目は血走り、顔は蒼白で優しい表情は面影を無くし、まさに鬼の形相でした。


「これを全ての本に貼れ」

「絶対に見えない場所に」


そう指示を出し、膨大な数の小さな紙の束を置いていきました。


新しい防犯シールかな?と小さな紙を見てみましたが、普通の用紙にびっしりと小さな赤い文字が書き込まれていただけでした。


肉眼では読めないくらい小さな赤い文字が気になり、僕は何が書いてあるのかを店長に尋ねました。


「見たら殺すぞ」


そう言いながら僕を睨んだ店長の目は本気でした。



数ヶ月かかり、5万冊の書籍全てに紙を貼り終えると


「今日からは万引きを捕まえなくていい」

と店長が指示を出しました。



貼り終えてから1ヶ月ほど経った頃です。







後ろから


去年の冬、時間は夜中の3時頃でした。

1人車で高速道路を走っていました。

海沿いの高速道路で風も強いしスピードも少し遅めでした。

料金所でお金を払い出発しようとして前方に目をやると、うっすらと白い物が見えました。

何やろ?

って思いながらその横を通り過ぎると…

白い服を着た女の人でした。

「えぇっ!」

って思いルームミラーで後ろを確認すると…

スーッと飛ぶように車を追い掛けて来ました。

「うわぁぁぁー」

って叫びながらあり得んぐらいのスピードで逃げだしました。

ミラーを見るのが怖いので前方だけを見ながら逃げる様に運転してると…

「ドンドン…ドン!」

と後ろに何かが当たる衝撃がありました。

ヤバいと思いながらミラーを確認すると、何もなかったんですよ。

良かった〜

落ち着いてきて

何気に右に目をやると…

その白い服の女の人が張り付いてました。

声も出ないぐらいの恐怖で固まっていると



「お前じゃない」



そう言い残して
スゥーッと消えて行きました。

護衛艦の幽霊


私が、海上自衛隊で最期に乗艦した護衛艦がSだった。
Sは1988年に施行した護衛艦なので、とかく古い艦だった。然るに、所謂「心霊話」が豊富だった。
曰く、艦橋上部に旧海軍士官が立っているのを見た。
曰く、艦橋上部に繋がるタラップ(梯子)の隙間に病死した司令の顔を見た。
曰く、見張り中に肩を叩かれて、振り返ると誰もいなかった、等といった具合である。
「鉄道員」で好評を博した浅田次郎氏が「自衛官は肉体を信奉しており、そういった幽霊等、およそ肉体的とは言い切れない得体の知れないものに対して畏怖をする傾向にある」と述べているのには納得した次第である。

あの話を聞いたのは、確か7月だったと記憶している。その日、護衛艦Sは射撃訓練の為、予め指定された海域に向っていた。
当時、Sは海士が不足しており、三等海曹と言えども見張りに回される事が多かった。私も御他聞に漏れず見張りだった。
見張りは、通常航海直で2時間、艦内哨戒第三配備が令されると3時間、立ちっぱなしで備え付けの望遠鏡を覗き込まなければならない。
日中は訓練等で気が紛れるが、深夜直では2〜3時間の仮眠しか取れないこともざらで、眼鏡の接地部に顔を預けて熟睡する二等海士が後を絶たなかった。
その日、私は2345〜0245の直に着いていた。この時間帯の直は、睡眠時間が余り取れず、嫌われていた直であった。
私は幾度かの危ない瞬間を乗り越え、何とか寝ずに見張りの任務を全うしていた。やがて時間が経ち、交代の人間が艦橋に上がってきた。
私と交代するのはY海曹という古い兵隊だった。
測的目標等の申し継ぎを終え、解散を命ぜられた私は、どうにも目が覚めてしまい、仕方が無くY海曹と煙草を呑みつつ他愛も無いことを喋っていた。
そして、「心霊話」へと話題が移り、その話を聞いてしまった。

20年前、横須賀にNと言う護衛艦が寄港した。
入港後、直ぐに上陸が許可され、銘々が飲み屋へと繰り出したと言う。Aと言う海曹も、仲間と連れ立って夜の街に繰り出した。
帰艦時間が近づき、帰路に着いたAの目の前で交通事故が発生した。
若い女が車に轢かれたのだ。発生直後、Aは女性の死体に何かしたという(それは何かとY海曹も当時の先輩に聞いたそうだが、教えてもらえなかったそうだ)。
兎も角常識では考えられない行動だったそうだ。それを仲間が諌め、艦へ引っ張って帰っていった。
艦に着き、陸上に架けられているタラップを千鳥足で歩くA。
その時、舷門(停泊中の当番の立直場所)の当番は、Aの背後にぴったりと寄り添う女の姿を見たそうだ。
勿論異常なので、当番はAを呼び止め、問いただそうとしたが、既に女の姿は無かった。Aは因縁をつけるな、と当番にビンタを張ったそうだ。
そしてNは横須賀から出港した。その航海中、N艦内では女の幽霊が多発した。
一番最初に遭遇したのはAである。
Aが睡眠中、ベッドのカーテンがひとりでに開いたそうだ。赤灯の薄明かりの中、目を凝らすと女が覗き込んでいた。
ベッドの淵に手を架け、無表情で覗き込んでいたらしい。因みにAのベッドは三段の内の床から30センチも無い高さの一番下であった。
また、機関科であるAの友人が、深夜の見回りで主機室を点検した際、隅の方に女が立っていたそうだ。
無表情で、口を大きく開け、虚空を見つめながら何かを叫んでいたそうだが、エンジンの騒音で叫び声は聞こえなかったようだ。
それから、別の港に入港後、Aは失踪し、異常を感じたある幹部が関係者に事情聴取し、事が発覚。
すぐさまNの名と同じ島の神主を呼んでお払いをしてもらい、それ以降女の幽霊が出ることは無かったそうだ。

「只、今でもその女は成仏してないらしく、自衛官を見ると執着して憑くらしいぜ」
と、一番聞きたくなかったオチをつけられた私は、結局ベッドにつくことがなかなか出来なかった。
奇しくも、そのとき私のベッドは一番下だったのだ。
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