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苦しみ、つらさ 10

選挙開始

 

順当に呼ばれていき神セブンのところまで行った

 

『第7位、小嶋陽菜』

『第6位、高橋みなみ』

『第5位、篠田麻里子』

 

「麻里ちゃん、陽菜神セブン入れたよ」

「よかったねニャロ」

「うん」

「篠田は指原に負けちゃったけどね」

「しょうがないね」

「うん」

「・・・ねえ、あそこらへんざわざわしてない?」

「どこ?」

「Kの一番前のとこ」

「ユッピーの所じゃない?」

 

「優子、大丈夫か?」

「優ちゃん!!」

「だい、、、じょ、、、ぶ、、です」

「一旦中に入れるぞ!!」

「ハアハアハアハアハアハア」

=中に入り=

「優子、、落ち着け」

「優子!!!」

「あっちゃ、、、、ん?」

「大丈夫?」

「なんで、、、いる、、の」

「優子、一位じゃなくてもいいんだよ」

「ダメなんだよ」

「優子は一位じゃなくても必要とされてるよ」

「あっちゃん、、、、私は、、一位じゃな、、、い、、の?」

「わからないけど、、、」

「優子!!今は話すな」

「戸ヶ崎さん、もうすぐ指原のスピーチが終わります」

「優子、二位の発表までには戻るぞ」

「もう、、、戻れます」

「優子、、、」

優子は自分の座席へと戻っていった

 

そして

『第二位、渡辺麻友!!!』

まゆの名前が呼ばれた

(私じゃない?良かった、、、、、良かったあああ)

 

『第一位、大島優子!!!!!』

優子はとても安心した、、、、、

優子がステージに上がると大歓声が沸き起こった

『優子〜』『優子〜』

優子は嬉しさと共に自分が背負っていたものの全てを吐き出してしまいそうになった

「投票してくださったファンの皆さん本当にありがとうございます」

 

あっちゃんが出てきた

『うおおおおおおおおお』

「あっちゃ、、、、ん」

あっちゃんを見た途端優子は全てが溢れ出してしまった

「はあハアハアハアハアハアハアハア」

「優子!!!!」

『優子〜』『優子〜頑張れ〜』

「本当に、、、、この景色がもう一度見たかったんです」

 

後ろから見ていた他のメンバーたちは優子と敦子の背負っていたものの大きさを知った

優子がこの選挙で感じていたプレッシャーを知った

 

「ゆっぴー、、、、、」「優ちゃん」「優子」

 

=総選挙が終了=

「優子!!おめでとう」

「佐江ちゃん、才加ありがとう」

「優子、ほんっとうにおめでとう」

「あっちゃんありがとう」

「ゆっぴー!!」「優ちゃん」「優子」

麻里子たちがやってきた

『おめでとう』

「・・・・ありがと」

「優子、気がつかなくてごめんっス、、、優子も辛かったっスね」

「ゆっぴーごめんね、、、辛かったよね」

「優ちゃん、、、、」

「・・・・・・」

「優子、泣きたい時は泣けばいいんだよ」

「ゆっぴー、篠田たちはどんなユッピーも必要だよ」

「優子がいるからこそのAKBっス」

「佐江たちは優子がいるから頑張れる、優子に支えられてるから」

「優子、私は卒業するけどもう一人で抱え込まないでよ」

「うっうう、、、うわあああああああああ」

優子はその場で崩れ落ちた

彼女の小さな背中にどれほどのプレッシャーが乗っかっていたのか

彼女がどれほどそれに苦しめられていたのか

彼女がどれほど辛かったのか

すべてのメンバーが知ることになった

 

そして、一期生、二期生のメンバーは彼女を支えていこうと心に決めた


============================================= ========
一応、これで完結にしたいと思います
こちらのサイトでは初めての小説完結です

拙い文だったとは思いますがいかがだったでしょうか


そして、マジすか学園のものは一度書き直そうと思いすべて削除させていただきます
読んでくださっていた方本当にすみません

『青春 』は進めていきます
また、次作としてこじゆう のお話を書いている所です

tama

苦しみ、つらさ 9

総選挙前日

 

優子は前日倒れてしまった

「優子、明日は考え直したほうがいいかもしれない」

「戸ヶ崎さん、私は出ます」

「優子、無理をするのが一番危険だ」

「大丈夫ですから、寝れば治ります」

「寝れないだろ、この数日何時間寝た?睡眠薬が効かないくらい押し潰されそうなんだぞ」

「でも、今出なかったら私はどうなりますか?私は出るしかないんですよ」

「優子、、、」

「この件はあの三人には言わないでください」

「・・・・・」

「絶対ですよ、佐江も才加も明日は本番です、心配をかけるわけにはいきませんから」

戸ヶ崎さんは優子のセンターへの思い、メンバーへの思い、プレッシャー、

自分たちが背負わせているものの大きさを感じていた

 

優子は連絡するなと言っていたが、連絡しないわけには行かなかった

<優子が倒れました、本人は内緒にするなと言っていたので何も効かないようにしてください>

<戸ヶ崎さん、連絡ありがとうございます、私も明日は会場に行きます>

<私たちは知らないようにしておきますが何かあったら連絡してください>

 

総選挙当日

 

「優子、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」

優子は優子をよく知ってる人から見れば大丈夫と言える状態ではなかった

普段から小さい体が一回りくらい小さくなり、顔色が普段より悪くなっていた

 

「ユッピー、大丈夫?」

「・・・・・麻里ちゃん」

「麻里子!!!!」

「・・・ごめん」

 

優子の顔色が悪くなった

「優子!!ちょっとこい」

「戸ヶ崎さん?」

優子は呼ばれて去っていった

 

「麻里子、話しかけないでって言ったよね」

「敦子、今日も優子は危険だよ」

「麻里子たちに何がわかるの?優子の何を知ってるの?私が言ったからよく見てるの?

ただの同情?」

「敦子、いくらなんでも酷いっス」

「ごめん、言いすぎた、でもみんなには優子の本当の辛さがわからないと思うよ」

「・・・そんなこと」

「そんなことないと思う?優子は今まで私と二人で背負っていたものを一人で背負ってるの

そのことの重大さにみんなはまだ気がついてない」

「・・・・・」

「優子はこの中の誰よりもプレッシャーを感じてるよ」

「そんな、陽菜たちだってプレッシャーを感じてる」

「そうだね、誰もが感じてるかもしれない、でも、優子のは少し違う」

「・・・・・・」

「とにかく選挙が終わるまで話しかけないで」

「敦子、、、、」

「優子は選挙に出るために頑張ってきた、私たちが台無しにしたらダメなんだよ」

 

「優子、大丈夫か?」

「大丈夫です」

「大丈夫じゃないだろ、顔色が悪いぞ」

「こんなのメイクでどうとでもなります」

「優子、、、昨日の件だが三人に伝えてしまった」

「戸ヶ崎さん!!!何してるんですか?みんなに心配をかけるじゃないですか」

「優子、頼ることも大切だぞ」

「・・・・」

ガタン

「優子!!!」

「だいじょう、、、、ぶで、、、す」

「大丈夫じゃないだろ」

「出るしかないので」

「わかった、でもこれを持ってけ」

戸ヶ崎さんは優子に内線を渡した

「これ?」

「これで、僕と忍、秋元先生にだけ連絡がいく」

「・・・・」

「辛くなったら必ず呼べ」

「・・・・わかりました」

 

 

苦しみ、つらさ 8

握手会終了後

「敦子、佐江ちゃん、才加!!!」

「何?」

あっちゃん、佐江、才加は優子のところに向かおうとしてたので呼び止められて不機嫌になった

「そんな怖い顔しないでほしいっス」

「・・・」

「敦子、篠田たちもゆっぴーのところに、、」

「は?ダメに決まってるでしょ」

「・・・・どうしても?」

「優子には選挙が終わるまで近寄らないでほしい」

「・・・・」

「今の優子は何か言われたらすぐに壊れちゃいそうだから」

「・・・・・」

「じゃあ、当日に」

そう言って、敦子たちは優子のところへと向かっていた

 

「篠田たちはどこで間違えたのかな」

「高橋はキャプテン失格っス」

「優ちゃん、、、、」

「後輩ばっかり見てて優子のことなんて見てなかったっス優子は元気だから大丈夫だって、、、

敦子が卒業したら優子の負担が増えるって考えればわかったことっス」

「陽菜たちみたいに順位が下がってる人も不安だけど優ちゃんも辛かったんだね」

「そうっスね」

「そうだね、篠田は何も見れてなかったよ」

 

「優子!!」

「優子大丈夫か?」

「優子〜」

「みんな、終わったんだ、、、」

「うん、優子は大丈夫?」

「私は平気だよ、、、、」

「優子平気じゃないだろ?」

「戸ヶ崎さん、お疲れ様です」

「ああ、お疲れ」

「優子は大丈夫なんですか???」

「前田、そんなに焦るな」

「すみません」

「優子は今は落ち着いてるが当日どうなるかわからない」

「つまり?」

「さっき、睡眠薬を飲んだが寝れないらしい、、」

「・・・・・」

「ストレスとプレッシャーだ、当日は倒れる可能性もある」

「優子!!」

「大丈夫、、私は何を言われても今回はでるよ」

「・・・・・」

「私が出ないと、、、ファンの人にお礼を言わないといけない」

「優子、、、、」

「倒れてでもでるよ」

「・・・・・」

苦しみ、つらさ 7

あっちゃんのビンタに楽屋がシーンとなった

後輩たちは顔を見合わせ黙っていた

そこに

「みんなサイテー!!!」

あっちゃんの怒鳴り声が響いた

「なんっスか、急に」

「たかみなさ、優子に周りみろって言ってたけど自分は見れてるの?」

「わかんないっスけど、みんな選挙前でピリピリしてたのに優子が空気読まないっスから」

「私言ったよね、まわりちゃんと見てねって、優子の気持ち考えた?」

「・・・・」

「にゃんにゃんも麻里子も辛いのは順位が下がった人だけだと思う?一位を取らなきゃいけないって立場の人のこと考えた?私が卒業するのに一人でずっと我慢してる人に気がついてた?」

あっちゃんは止まらなくなっていた

「優子の気持ち考えたことある?今のみんなはメンバーとして最悪だよ!!!」

そこへいつの間にか戻ってきていた佐江が

「あっちゃん、もうやめよう、、、」

そして、あっちゃんにしか聞こえない声で

「優子がやばい」

そう呟いた

あっちゃんは走って楽屋を飛び出した

あっちゃんが出て行った後、佐江が

「優子を傷つけるなら近寄らないで!!!」

と言い、楽屋を出て行った

 

4人がいなくなった楽屋ではただならぬ空気が漂っていた

「篠田たちなんかした?」

「わかんない」

「高橋は最近優子と話せてないっスから」

「陽菜もだよ、ご飯に誘っても断られるし」

「そういえば、、ゆっぴーがニャロのお誘い断ったことある?」

「・・・・なかったかなあ」

「・・・・・」

「あのお」

「指原?」

「これは指原の勘違いかもしれないんですけどこないだノイエで泊まりで撮影した時、

優子ちゃん何も食べてなかったんです」

「いや、ダイエットでも何も食べないなんてこと、、、、」

「北原は優子ちゃんがサプリ飲んでるの見ましたよ、、後寝る前に薬みたいなの飲んでました」

「・・・・・」

「ゆっぴー今思えばすごい痩せてたもんね」

「優ちゃん、、、、、」

「高橋たちにはどうすることもできないっスよ」

「たかみな!!」

「佐江ちゃんに近寄るなって言われてるんっスよ?高橋たちがそばにいると余計に

優子を苦しめてるかもしれないっす」

「・・・・・」

 

楽屋をでた佐江とあっちゃんはすぐに優子のところに向かった

優子は救護室にいた

 

「優子!!!」

「あっちゃん、、、」

優子は力なく笑った

「優子、、、大丈夫?」

「ねえ、私、一位じゃなかったらもうAKBにはいらないのかな」

「そんなことないよ」

「優子、そんなことないぞ」

「どうかな、、、もう私にはできないかも、、、」

「優子、、、、」

「優子が一位じゃなくてもうちらは必要としてるよ?」

「ありがとう、、、でも世間はね、、、誰も私に注目しなくなるかもしれない」

「・・・・・・」

「私はどうすればいいの?はあはあハアハア」

「優子?」

「ハアハアハアハアハアハア、、、、、、あっちゃ、、、、、ん」

「優子!!!!!」

「誰か戸ヶ崎さんよんで!!」

優子が過呼吸になり、スタッフは慌てた

そして

『本日の大島優子の握手会は中止とさせていただきます』

放送が流れた

苦しみ、つらさ 6

速報後

 

「優子一位良かったね」

「、、、ありがと」

「どうかした?」

「まだわかんないからね、ジンクスもあるし、メディアもそう言ってる」

「・・・・」

気まずい雰囲気になってしまった

「優子、ブログ用に写真撮ろうよ」

「いいけど、、」

 

総選挙一週間前

 

今日は久しぶりの握手会

あっちゃんも来ることになっていた

 

「麻里ちゃん、陽菜神セブンは入れなかったら、、、、、」

「大丈夫だよ、ニャロ」

「パル平気っス」

「そうかな、、、、」

麻里子はさっしーに速報で負けていて、陽菜は速報が11位だった

 

この二人以外にも今回は順位の変動が激しく楽屋がピリついていた

 

「おっはー」

優子がいつも以上に元気にきた

「、、、、おはよ」

「みんな元気ないけど」

「ゆっぴーが元気すぎなんだよ」

「そう?」

「そう」

「みんなは暗すぎない?」

「ゆっぴー、周りの人のことも考えて」

「・・・・・」

「優ちゃんは一位だから」

「は?」

「ゆっぴーは一位確実って言われてるからわかんないんだよ!!」

麻里子が声を荒げた

「優子、もっと周り見るっス」

「・・・・ごめん」

そう言って優子は泣きそうな顔で楽屋を飛び出した

そのすぐ後を

「優子」「優子」

と言って、才加と佐江が追いかけて行った

そして、、、、

バシン、バシン、バシン

乾いた音が静まった楽屋に響いた

「いったあ、あっちゃん何?」「敦子なんっスか」「あっちゃん何?」

 

 

 

 

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