そうしてスキンヘッドは去っていったがその後もノックは止まなかった。 そしてある夜、俺はアパートに入る前に建物のドアの前の灰皿にタバコを入れたのだがそのときにドアから出てきたスキンヘッドと鉢合わせになってしまった。 灰皿からシケモクとなった俺のタバコをとり火をつけてすい始めるスキンヘッド。 そして俺に向かって、「これからシケモク拾いに行くけど一緒に行かない?」と言い放った。 (゜Д゜)ハァ? (゜Д゜)ハァ? (゜Д゜)ハァ? と思い、「いかねえよ。」と返すとスキンヘッドはそのまま夜の町に歩いていった。 この一件でさらに不気味さが倍増したのであった。 1回エレベータで遭遇して名前を聞かれたので日立守護ノ守山中伊集院柿右衛門と早口で言ってまぎらわしたがスキンヘッドはなぜか俺をトラビスとインプットして名指ししてくるようになる。 数週間後ドアの前のノックとトラビスという呼び声がうざくなってきたのでまた答えることにした。 俺:「誰だ。何のようだ。」 スキン:「○○○号室の住人です。お茶余ってませんか。」 俺:「ねえよ。消えろ。」 スキンヘッドはこれぐらいでは懲りないらしくノックは毎日のように続くが部屋に入れたくは無いのでノックには居留守で対応。 部屋の外で出くわした時に対処することに決めた。


帰宅中郵便ポスト前でエレベーターから出てきたスキンヘッドに遭遇。 当然のように声かけてきた。 スキン:「トラビス、タバコくれ。」 俺:「てめえ、何様のつもりだ?」 スキン:「そんな僕はただフレンドリーに・・・」 俺:「俺はお前の友達なんかじゃねえぞ。てめえは物乞いしてるだけだろうが何がフレンドリーだ!」 俺:「次物乞いに来てみろてめえのメガネが目に刺さるまで殴り飛ばしてやるよ。失せろ!」 そして俺は反応を確認せずにエレベーターに乗り込み部屋に戻った。 これ以降スキンヘッドは部屋にこなくなり引っ越してしまったらしくそのうち見かけなくなった。 ただ、彼は多くの住民の中の一人でしかない。

相変わらず中年女性の罵倒は聞こえてくるし夜になると基地外が外で騒ぐ。 そしてそのスキンヘッドの部屋には今タトゥーだらけのバイカーが住み着いてる。 ある日車の鍵穴がドライバー入れられたらしく少し歪んでいて別の日他の車のタイヤにナイフで穴があけられてて持ち主が困ってた。 パトカーが敷地内に来てたことも何回もある。 先日例の日本人の女の子から聞いた話によると、 俺の住んでいるアパートは低所得者と刑務所に入ってる夫が出てくるのを待つ妻が多く住み着いててほぼスラム化してるとのこと。

以前から引越しを検討してるけど中々好条件な場所が見つからないまま現在に至る。

何を言いたいかというと・・・幽霊アパートのほうがマシです・・・