昔富士のレンジャー支援で樹海に行ったことがある人の話。

深夜、想定を終えて帰ってくる学生を3t半の運転席で待ってたら、何か白いものが こちらに近づいてくるのが見える。車長も気付いて「なんだありゃ?」と不思議がる。 で、それは白い着物を着た老婆だと気付く。その老婆はまっすぐこちらへ近寄ってくる。 「あれは・・・幽霊っすかね?」「んなこと言うなよ・・・」 しかしこんな深夜にこんな場所であんな服装をしてる人間がいるとは粧では考えられない。 やがて老婆は3t半の死角、つまり運転席のすぐ右下の位置まで来た。そこでドアが「ガンガン!」と 叩かれた!二人の恐怖は絶頂に達した!「開けて下さい・・・開けて下さい・・・」そんな声も聞こえてくる。 それはいつまでもやまなかった。2人は意を決してそれぞれのドアを開け、車から降りた。そこで2人の見たものは!

ホントの人間の婆さんだったそうな。どうも自殺しようとそれなりの服に着替え樹海に入ったが、 途中恐くなって帰ろうとしたら道に迷って困ってたところ、この3t半を見つけたんだと。 で、帰りの3t半の荷台は迷彩服姿でドロドロの学生十数人と白い着物の老婆が一緒に乗るという、 なんとも奇妙な絵になったとか。 実話らしいよ。