会社の先輩の実体験&脚色無しです。
私は実際の場所で聞いたので怖かったのですが・・先輩が一人で残業していた時の事です。
彼女の席の後ろは窓なのですが、夜の9時をまわった頃に突然後ろの窓が「コンコン」とノックされました。
職場はビルの4階で、窓の外に人が立てるスペースなどありません。
空耳か・・?と思っていたら再び「コン、コン」とノックが・・ゾッとした先輩はもう帰ろうと思い、給湯室の向かいにあるトイレの洗面所で顔を洗いました。
そして顔をあげて鏡を見ると、給湯室の入口から眼鏡をかけたスーツ姿の男性が首を曲げて無表情でこちらを覗き込んでいるのが映っていました。
思わず悲鳴をあげて振り返ると、そこには誰も居なかったそうです。
この男性は人が少なくなるとたまに現れるらしく、オフィスを横切って壁の中に吸い込まれるように消えてしまうそうです。
社員だった人ではないようで、なぜうちの職場に出て来るのかはわかりません。
このビルは他の階でもいろいろ変な事が起きるらしく、社員の事故や病気が相次いだ為、お祓いをして貰った会社もあります。
ビルが建った時から居る人や、設計した人に話を聞いてみたのですが、これといった因縁もないようです。
ただ基礎工事をしている時に地下に抜け穴のようなものがあった(防空壕ではない)そうですが、調査などで工事が遅れる為、コンクリートで入口を固めて埋めてしまったとの事でした。