微熱続いて喉と頭の痛みが半端ない
ついでに今は胃が痛い


うとうとしていると夢を見た
自分が死にかけている夢。
夢だと理解出来ているのに明晰夢らしく自分の意志の介在が出来なくて展開を見守っていた。
事故か犯罪に巻き込まれたかで血塗れな自分
手術をしてICUに運ばれ周りを知らない人たちに囲まれる
夢の中なのに思考が纏まらず、ともすれば眠ってしまいそうな感覚
夢の中でも眠るってどんだけ睡眠不足なんって思うのがやっと

自分を囲む人たちは眉根を寄せて難しい顔をしていたり、眉尻を下げて目尻に涙を浮かべていた。
眉根を寄せて唇を噛む一際厳しい顔をした男がベッドに横たわる自分のスパゲッティシンドロームさながらな手を握る。
こいつ誰やろ?と思いながら薄目で考えた。
『いつでもいつまでも傍にいる、当たり前だと思っていた。命の儚さ、尊さは傍にいるのが当たり前の人の存在を以てしか実感出来ないんだな。』

多分こんなことを言われた。
声どころか唇まで震わせ絞り出すような言葉に胸が抉られた。
抉られた拍子に勝手に呼吸が弱く乱れ始め、医者に挿管され周りにいた人たちがICUから出された。

寂しいと思ったのも束の間、一気に引っ張られるような浮遊感のあと目が覚めた。

心臓がバクバク脈打ち涙で目尻が濡れていた。


意味不明やけど猛烈な喪失感