話題:今日見た夢
深く眠れた気がしたのですが、朝方夢見た。戦闘パートが多い感じ。


ゼノクを見下ろせるある場所に敵3人が集合してる。禹螢(うけい)・釵焔(さえん)・邑馗(むらき)が集まること自体が珍しい。

「禹螢さん、本当に僕が行っていいの!?」
小学生くらいの少年の邑馗は目をキラキラさせてる。禹螢はニコニコしながら邑馗に言う。
「あの施設…負の気がたくさんあるから取ってきなよ。たくさん吸いとっておいで、むらちゃん」
「その呼び方やめてよ〜!禹螢さん・釵焔さん、行ってくるね」
邑馗は消えた。

邑馗を見送った禹螢は釵焔とひそひそ話す。
「禹螢、あいつにやらせていいのか」
「むらちゃん舐めてるの?子供だから騙される輩が多いんだよね〜。あいつ、大人騙しに長けてるから」


ゼノク。邑馗は小学生くらいの少年ということもあり、あっさり敷地内へと侵入出来た。迷子の子供を装い、侵入した形。

早速、職員が駆けつける。
「君、どこから来たの?迷子?」
「おうち、どこ…。帰りたいよぉ〜」
邑馗は泣く演技が上手い。僅かに口元をニヤリとさせる。出でよ、霊咒(れいじゅ)達よ。

次々と現れる怪人達に館内はパニックになった。逃げ惑う人々。職員や隊員は急いで避難させる。
対応していた職員はまだ気づいてない。少年は人間ではないことを。


御堂達は雑魚怪人(霊咒)と戦ってるが、数が多く劣勢になっている。ゼノク隊員は入居者達をシェルターへと誘導してる。戦えるゼノク隊員は僅か数人しかいない。
雑魚が多すぎるっ!!


鼎はメイン施設の異変に気づいた。なんだか1階が騒がしい。まだ戦闘は控えろと言われていたが、それどころじゃない!鼎は急いで現場に急行した。

「一体何が起きているんだ…?」
そこには大量の雑魚と乱戦状態になっている、御堂達の姿が。
「鼎!そのガキを追え!!追うんだ!!」
御堂はひたすら叫んだ。


邑馗は外へと出る。対応していた職員にニコニコしながらバイバイと言って。職員は何が起きているのかわからない。
鼎は二刀流で怪人を斬りながら邑馗を追う。

「待てっ!!お前は禹螢の仲間か!?」
「教えないよ、仮面のお姉ちゃん。知りたいなら僕と勝負してよ」


2人は外へと出た。邑馗は再び雑魚を数人出現させる。
「仮面のお姉ちゃん、こいつら全員倒したら僕と戦ってね♪」
このガキ…。見た目は子供だがどこか達観してる。鼎は二刀流と蹴り技を駆使して雑魚を次々倒していく。


「お姉ちゃん…やるじゃんか」
邑馗はどこからかカードを取り出した。カードだと!?邑馗はカードを投げつける。鼎は刀で防いでいるが、このカードはどう見ても紙製。なのに殺傷力が高い。


「お姉ちゃんのその仮面、割ってあげる。嫌なんでしょ?素顔を見られるの、見られたくない理由があるんだよね?」
「お前は一体何者だ…」
「僕は邑馗だよ。お姉ちゃん、話そらさないでよ。お姉ちゃんは負の気が強いな〜。その仮面と関係してるのかな?」

邑馗はいきなり短刀を出した。そして至近距離で鼎の仮面を執拗に狙う。動きが子供の動きじゃない!やっぱりこいつは人間ではないな。
鼎は必死に攻撃をかわすが、敵のスピードが若干早い。このままだとマズイ。


御堂はいきなり銃を発砲。邑馗の動きを止めた。誰だ!?

「鼎!体勢を立て直せ!!そのガキは禹螢の仲間だ。見た目は子供だが中身は違うだろうよ」
「お兄ちゃん、短時間で見抜けたの…すごいなぁ。でも僕のターゲットはこの仮面のお姉ちゃんだからね!僕を撃ってみなよ。お姉ちゃん、どうなっても知らないよ」
邑馗は不気味な笑みを浮かべる。
「このガキ…!」
御堂はイライラしてる。


その間に鼎は体勢を立て直していた。邑馗と言ったな、このガキ。
鼎は二刀流で攻撃すると見せかけて→別の攻撃を食らわせた。邑馗に向けて対の刀を勢いよく飛ばし→その隙に邑馗の懐まで最接近し、多段蹴りを食らわせる。

投げた対の刀は主の鼎をアシストするため、鼎の元へと戻っていく。まるでブーメランのように。
多段蹴りを受けた邑馗はさらに刀の攻撃を受けた。


この女、強い…。視界は狭いはずなのになぜあんなにも動けるんだ!?
それにあの刀は一体!?


対の刀は鼎の手元へと戻る。

「どうした?くそガキ」
「なかなかやるじゃないかお姉ちゃん。いや…紀柳院鼎。まだ終わるわけにはいかない」
邑馗は鼎の一瞬の隙を突き、短刀で鼎の仮面にヒビを入れた。なんだと…!?


「やっぱりね。その仮面が弱点なんだね、お姉ちゃん」
邑馗は不敵な笑みを浮かべている。

鼎は一瞬怯んだが、ヒビ程度では動じなくなっていた。
鼎は邑馗から距離をわざと離し刀を納め、高くジャンプする。鼎は対の刀のアシストのおかげで、戦闘中は身体能力が上がっている状態。抜刀しなくてもアシストされる。

鼎は気を左足に集中させた。左足を中心に気の集合体が風となる。この間、ほんの数秒。鼎は邑馗目掛けてかなり強烈なキックをした。衝撃波が周囲に起きる。

地上の邑馗はバリアを張っていたが、鼎の技によりバリアを破壊され→クリティカルヒット。邑馗は突き飛ばされ、やがて倒れた。
鼎はスタッと着地する。仮面のヒビは僅かに広がっていたが、邑馗に告げた。

「負の気を集めて何をする気だ?お前…人間じゃないだろ…。禹螢もな」
邑馗はダメージを受けてはいたが、本気をまだ出していないのがわかる。
「敵に教えるわけ、ないでしょ?鼎お姉ちゃん。その仮面、粉々に割ってやるよ。覚悟しな」

邑馗は強がっているように見えたが、いつの間にか姿を消していた。


御堂は鼎を気にして駆けつける。

「鼎、大丈夫か…。お前、いつの間にあんな大技習得したんだよ。ライダーキックじゃねぇか」
「体力の消耗が激しいから滅多に使えないけどな」
御堂は鼎の仮面を見る。左側の耳付近にヒビが入ってる。

「鼎、仮面は替えた方がいい。ヒビは大したことないが…あの邑馗とかいうくそガキ、お前を執拗に狙ってたな」
「負の気が強いと言われたよ、ガキごときに。だがあいつは子供じゃない。外見だけは子供だが」
「禹螢の仲間は他にもいそうよな」


「ねーねー聞いてよ。あのお姉ちゃん…強かった」
「邑馗、小学生ごっこは俺らの前ではやらなくてもいいんだぞ?」
釵焔は冷めた反応。

「紀柳院鼎…あの人、闇が深そうだったよ。あの白い仮面、めちゃくちゃに壊してあげたくて。なんであの人、仮面着けてんだろ?」
「色々と事情があるんじゃねーの?事故か事件で顔に怪我したとかさ。じゃないと人前で仮面なんて着けない」
「邑馗・釵焔、あの仮面の女には気をつけてね。何があったかは知らないが強くなってきてる」


蔦沼は鼎のヒビが入った仮面を見てる。鼎は既にスペアの仮面に替えていた。

「あの小学生みたいなやつも禹螢の仲間だったんだね。子供騙しならぬ大人騙しを仕掛けるとはなー…」
「なぜ、敵はゼノクを狙っているのか…」
「あいつらは負の気が多いところを転々としてる。ゼノクは負の気が多い場所かもしれないな…」

「なんとかならんのか?」
「ゼノクは紀柳院達も知ってる通り、怪人による後遺症治療施設も兼ねた研究機関だ。入居者や被験者は治療目的でここにいる。まさかそれが負の気が多い原因なのか…?」
蔦沼、何かに気づいたか?


その頃、千葉県某市・翳珠本拠地では蔦沼の連絡により、九条が動き始めていた。

「親父から連絡が入った。ゼノクが『禹螢』率いる新勢力のターゲットにされたとな」
「リーダーどうすんの?」
時任は九条に聞いてる。

「神(じん)・鶴屋、お前達はゼノクに行ってくれないか。親父は退魔師をゼノクに派遣依頼したからどうなるか…」
「私達は?」
高槻達女性メンバーが聞く。
「高槻・時任・久米島は別の任務に当たってもらう。新勢力侵攻に備えてね。いつ、首都圏に来てもおかしくない連中だからな。相手は『負の気』を目当てに動いていると」

なんだかオカルトじみた敵だな〜と、時任は思っていた。
「わかっているとは思うが、親父も俺もこんな敵相手は初めてだ。ゼルフェノアもここ(翳珠)も前代未聞なんだよ。『科学vsオカルト』になるかもな」

科学vsオカルト!?


禹螢は異空間らしきある場所で、負の気が貯まっている巨大な透明な筒を見ている。筒には鈍く光る紫色の液体らしきものが。
まだまだ負の気が足りないな…。邑馗にはもう少し動いて貰うか。



鼎さんの蹴り技、大技がまさかのライダーキック。いつの間にか多段蹴りなる技まで習得。
敵サイドの描写多めだったが、3人の中では邑馗がうざい…。

邑馗の見た目は小学生くらいの生意気なガキだが、人間態と怪人態で差が激しいのはこいつくらいかも。


前代未聞のオカルトじみた新勢力。
ゼルフェノアは対怪人組織・翳珠も対怪人戦闘集団なので科学的な武器や技術で戦ってる。
例外は鼎の対の刀と晴斗の遺物が変化した剣。