話題:今日見た夢
場面すっ飛んでて支離滅裂展開が多かったのだが、やっとまともな展開が来た…のかな?


群馬県某町・ゼノク。鼎達本部隊員4人はしばらくここにいるハメになる。ゼノクに鼎達がを来た翌日、西澤は鼎の部屋に食事を持っていく。


鼎がいる部屋の扉には「実験中につき、立ち入り制限」とある。

「紀柳院、寝不足が悪化しているみたいだな。術が進行してる…」
「眠いのにまともに眠れないんだぞ…。このスーツ、見た目に反して意外と着心地はいいから眠気は来るのだが」
鼎の声に元気がない。
「このまま進行すると危ないな。紀柳院、気になることがあったら直通電話で長官に聞いてくれ。いればすぐに出るから」
西澤は食事を置いて出る。鼎は被験者状態のために、こんな感じ。


「紀柳院の様子どうだった?西澤。紀柳院にかけられた術、進行性なのか…。厄介だな」
蔦沼は試作の白い義手を弄ってる。
「厄介って」
「禹螢と戦わないと解けないかもってことだよ。あいつの目的はよくわからんが、ターゲットに悪夢を見せてじわじわと精神的に追い詰めてくタイプにも見える。もしかしたら禹螢はゼノク周辺に来てるかもね」


禹螢はゼノクに近いある場所で配下か、同等のもうひとりの怪人の人間態と話をしていた。名前は釵焔(さえん)。

「ねぇ釵焔〜。あのでっかい研究施設、負の気が異様に立ち込めてるよね。行きたくない?計画遂行のためなら負の気はたくさん必要だからさ」
「禹螢が行けばいいだろ」
「え〜、釣れないやつぅ〜」


禹螢は瞬間移動出来るのか、ゼノクの敷地へとあっさりと侵入。アラートが鳴る。ゼノクにはシールドが張り巡らせてあるはずなのに…すり抜けた!?
隊員達は示された場所を見る。男性1人?たった1人だけ?

「この施設…なるほどねぇ。怪人の後遺症治療の入居者から負の気が強く出ているんだな。職員と研究者も怪しいのがちらほらといるね〜」
禹螢はとぼとぼとメイン施設へと向かって行く。禹螢はあっさりとメイン施設へと突入するが襲撃する気、さらさらなし。


禹螢は受付にいた烏丸に目をつけた。全身タイツのようなスーツに制服姿の烏丸はまだ禹螢が敵だとは気づいていない。

「あ、あの…隊員証の提示をお願いします…」
烏丸は遠慮がちに言う。
「ごめん、俺…隊員じゃないよ。それにしても君…負の気が強いな。そのスーツと関係あるのかな?」


負の気?禹螢は隙を突き、烏丸の額の位置に手を翳した。烏丸は苦しそうにしているが、肌全体を覆うスーツのせいで周りはあまりわからない状況。
烏丸の異変に気づいたのは御堂。御堂は禹螢に向けて銃を撃つ。

「烏丸から離れろっ!」
「邪魔が入ったか」
禹螢は烏丸を解放し、外へ出る。烏丸の介抱は彩音がしていた。
「烏丸さん、大丈夫…?」
「私は一体…」


メイン施設外では御堂と禹螢が戦ってる。

「てめー何者だ!?鼎と烏丸に変な術かけやがって!」
「目的のためなら手段は問わないからね。俺、禹螢っていうの、よろしくね」
「うけい…?」
「君は正の気に満ちてるな〜。さっきのあの女は負の気が強かったから吸収するにはうってつけだったよ」
「正の気?負の気?さっき烏丸に手を翳していたのは」
「負の気を吸い取っていたのさ。計画のためにね」


禹螢という男、明らかに人間じゃないがかなり強い。こいつは武器を使わずに体術だけで戦っているが…本気を出してない。

御堂は禹螢の強さに圧倒されていた。攻撃が読めない!?


一方、司令室では蔦沼が出撃しようとしてた。

「出撃するんですか!?長官が出るには早すぎますよっ!?」
「違う違う。この術式対応型戦闘用義手の性能を試したいだけだから。試作だからね、これ。だから本気出せないよ。御堂のおかげで禹螢の目的はなんとなくわかったけどさ」


御堂は禹螢にやられていた。
「君の実力ってこんなもんなの?」
「てめぇ…!」
御堂は反撃出来ないでいる。禹螢…こいつは精神的にいたぶるタイプに見える。

突如、衝撃波のようなものが御堂と禹螢を襲った。弱いものだが一体、なんだ?御堂はすぐにわかった。長官かよ!


長官は御堂に優しく声を掛ける。

「御堂、よく強敵に持ちこたえたな。ここからは選手交代だ、僕と渋谷に任せておいて。渋谷は援護よろしく」
「了解です」
「渋谷、この白い義手は試作段階だから『明らかに状況が不味そう』だったらすぐに撤退してね。被害が拡大しちゃうから」

この状況下なのにマイペースな長官、すごい。


蔦沼は白い義手を展開…というよりは義手を発動した。手の甲の紋様が青く光る。
両手のひらを勢いよく地面に叩きつけた長官は、何か魔方陣のようなものを出現させる。よく見ると東西南北・太陽と月の意匠が見えるこの方陣は一体…?

「第1段階、成功」蔦沼はニヤリと笑う。
「渋谷、第2段階発動まで時間稼ぎしてくれ」
試作だからまだ発動時間がかかるのか…。霧人は禹螢と楽しそうに戦ってる。

「あんたらの目的ってなんだよ?負の気ってなんだ?」
「教えない」
霧人は積極的に攻めていく。禹螢はニヤニヤしながらかわしてく。あり得ない体勢から攻撃しているあたり、こいつは明らかに人間じゃない。


蔦沼は義手を展開、方陣を発動。地面に出来た方陣が淡く光る。そして方陣から禹螢に攻撃が。
「第2段階、行けたが…これはもう少し改良しないとダメだな」
禹螢は予想外の蔦沼の攻撃に怯む。

なんなんだ、この男…?あの腕は義手か?しかし…あの方陣は一体どうやって出現させた!?何者なんだこの男!?

「禹螢と言ったね、うちの隊員達にかけてある術…解いて欲しいのだが」
「誰が解くか。悪夢を見せてやるぞ、お前にも」
禹螢は蔦沼を探っている。「うちの」隊員達と言っていたし、この男は制服のデザインが違う。上層部なわけ…ないよな。

「そういう能力持ちなのか、お前…。ふ〜ん」
蔦沼はつかつかと禹螢に急接近すると、強烈なデコピンを食らわせた。


これには御堂と霧人も唖然。デコピン!?


禹螢はかなり痛がってる様子。
「お前…その腕、義手か。めちゃめちゃ痛かったぞ」
「力加減間違えちゃったな〜」
蔦沼はとぼける。禹螢は蔦沼を読むがのらりくらりとしているせいか、全然読めない。なんなんだ、こいつは…。


「紀柳院と烏丸の悪夢の術を解け。じゃないとさらに強力なのをお見舞いすることになるのだが?」
蔦沼はジリジリ迫るが、禹螢は譲らない。
「悪夢の術は簡単には解けないよ。方法はあるが、君たちには難しいだろうよ」
「夢…か。なるほどねぇ」
蔦沼はさらに禹螢に強烈な拳を食らわせる。鉄の塊に殴られたせいか、禹螢は吹っ飛ばされた。

禹螢は予想外の敵に翻弄されていた。
「撤収するか…」


禹螢は瞬間移動で姿を消した。戦闘後、蔦沼は試作の義手の改良点を探し出した。
今の段階では禹螢は倒せないな…。しばらくの間は従来型の黒い義手を使うか…。あっちは使い慣れてるし。


禹螢という男、とんでもないヒントを置いていきやがった。紀柳院と烏丸にかけられた術は解けるかもしれない。


烏丸は負の気を吸い取られた影響でしばらく動けなかった。さらに悪夢を見せられてうなされている。

「烏丸さん、ずっとうなされてますよ…。さすがに寝ているからこのスーツを脱がすわけにもいかないし」

彩音は禹螢の術にかけられた烏丸の側にいる。とりあえず隣接する病院ではなく、メイン施設内にある救護所に烏丸は運ばれた。


御堂と霧人も烏丸のところに来た。

「おい、これ…。術かけられた最初の鼎と同じ状態だ。彩音、烏丸のスーツはそのままにしたのか」
「さすがに寝てる人のスーツを勝手に脱がせるわけにはいかないでしょ…。全身タイツ状態だから烏丸さんの顔が見えないのがもどかしいけど。烏丸さん、非戦闘時はこの出で立ちだからそのままの方がいいと思う…」
「確かに烏丸はシャイだからな…」
「長官は何かしらわかったみたいだけど、鼎は大丈夫かなぁ。鼎は実験兼ねてあの部屋にいるんだよね」


「悪夢を見せる能力?術が解ける糸口がわかったんですか?」

西澤は蔦沼に聞いてる。蔦沼は義手を従来型の黒いものに世話役の南に替えて貰っていた。
「わかったよ。夢に関係してるんだろ?いるじゃないか、悪夢を食べる幻獣が」


南は義手を交換し終えたらしく、白い義手を蔦沼の机の上に置く。
蔦沼は白い義手の改良に早速着手していた。南はまた長官は何かするんじゃないかとハラハラする。

「南・西澤、今度の敵はかなり面倒くさいぞ。負の気を大量に集めて何かする気だからな…」
「負の気?」
南は聞き返す。

「正と負って表裏一体だろ?陰陽ともいうね。どうやら禹螢の勢力は人間の負の気を使ってどうこうするみたいだな。かなりオカルト寄りの勢力だから怪人の雰囲気も違うわけ。禹螢の他にも同等のやつはいるだろうよ。西澤、宇崎と小田原にこの件の連絡よろしく」

「了解しました」

「あと、退魔師ですぐに動けそうな人がいたら本部に人をやって欲しい。柘植あたりがいいんじゃない?僕は真治とコンタクトするよ」
「翳珠も動かす気ですか?」
「翳珠のメンバーはスペック高いからねぇ。裏方で動いてもらうかな。真治が文句言いそうだけども」


西澤は鼎の部屋に来た。様子を見に来たのだ。鼎はベッドに横になっていた。眠いがどうやっても眠れないらしい。


「紀柳院…そのスーツ圧迫感、大丈夫か?」
「いえ…なんだかこれ、落ち着きます。今までの治療スーツとは違う」

「長官が悪夢を見せる術を解ける糸口を掴んだみたいなんだ。紀柳院…烏丸まで術にかけられてしまったよ」
「烏丸が!?」
「今、烏丸は救護所でうなされている。どうやら禹螢率いる勢力は『負の気』を集めて何かするらしい」
「負の気…?」
「紀柳院、とにかくゆっくり休んでな。明日は隣の部屋に烏丸が来るから。烏丸も負の気の餌食になってしまうなんてな…。烏丸はなんとなくわかるけど」


確かに烏丸は非戦闘時はあのスーツ姿な時点で闇が深いというか、なんというか…。しかもシャイと戦闘時とキャラが違いすぎる。

鼎が禹螢に狙われたのは悪夢を見せられたことによって過去を暴かれ、負の気を吸い取られたんだろうと。



蔦沼無双になりかけたが、試作の白い義手を試しただけだった件。
従来型の戦闘用義手だけでも(黒い義手)かなり強いんですけどね…。

禹螢(うけい)以外の怪人が出てきた。釵焔(さえん)。釵焔は名前通り、炎使いそうな感じがするが…どうだか。