話題:今日見た夢
また無茶苦茶なアクションが入った夢を見たんだが…。古武術反映されすぎだろうて。


鼎達ゼルフェノア隊員2人と九十九蒼月・助っ人の柘植篝の4人が京都→和歌山県某町に逃げて来たところから。新勢力の情報がまだ少ない状態。


和歌山県某町にある、九十九家のシェルター的な場所は田舎の家って感じの庭付き古民家。某町は山あいにあるのどかな所。
「蒼月さん、大変だったでしょう。皆さんお入り下さいませ」出迎えてくれたのは優しそうなお婆さん。

古民家に住んでいたのは老夫婦の宮岡家。九十九家に縁はあるが親戚というわけではない。京都を中心とした退魔師ネットワークで繋がりのある家らしい。


実はこの宮岡家、家に地下室がある。地下室は頑丈なシェルターになってる。
兵庫県にあるもう1つの九十九家に縁のあるシェルターもこんな感じらしい。

「敵の情報、聞きましたよ。まさか怪人だなんてねぇ…」
奥さんはシェルターの場所を4人に案内する。篝は思わず呟いた。
「このシェルター、最新鋭じゃねぇか…」

古民家とのギャップがものすごいシェルターがドーンと地下に。想像したのと違う。
古民家には離れがあるため、篝は離れに泊まることにした。「女だらけだから都合が悪い」らしい。


一方支部。残りの本部メンバーは本部に戻ることを聞かされてた。

「本部に戻るの!?鼎さん達置いて行くんですか」
宇崎は晴斗のリアクションにきょとんとしている。

「明らかに新勢力の情報不足だし、今のところは蒼月の護衛に鼎・彩音に助っ人の柘植家もいるから大丈夫だと判断したんだよ」
「室長、鼎達はどこにいるんだよ?」
御堂が聞いてきた。
「和歌山県某町だ。そこのシェルター…古民家にいる。退魔師ネットワークを使ったらしいぞ」
「和歌山に脱出したのか…」


「新勢力は西日本拠点らしいから、東京の本部よか京都の支部が活躍しそうだけどな〜。立地的に」
「そういう問題かよ!?」


蒼月に異変が出たのはその日の晩。蒼月は縁側で風に当たっていたのだが、原因不明の頭痛が襲いかかる。
蒼月は仮面姿だが辛そう。通りかかった彩音と奥さんが蒼月に気づいた。

「蒼月さん、どうしたの!?」
彩音は慌ててる。

「頭が…痛い…。なんか変な映像が見えた…。この町、初めてなのに…」
「蒼月さん、仮面外せる?今は緊急よ」
奥さんの呼び掛けに蒼月は首を横に振る。人前ではどうしても外したくないらしい。

「無理しないで…。そうよね、いきなり外せって言われても嫌だもんね…」
奥さんはそう言うしかなかった。


しばらくしてから蒼月の頭痛は治まったが、あの場所は一体どこ?
この町に来たのは初めてなはずなのに、脳内にいきなり出てきた映像の場所は見たことがある…。


翌日、鼎達は蒼月がいないことに気づいた。


「あれ、蒼月は…」鼎は心配そうに呟く。
「蒼月がいねぇぞ!あいつどこに消えた!?家中探したがいなかった」篝がバタバタと駆けつける。

宮岡夫妻も会話に加わる。
「蒼月さんはこの町に来たのは初めてだから、そんなに離れた場所には行ってないはずよ。ただ…昨夜の蒼月さん、何か引っ掛かるわ」
「変な映像が見えたって言ってたことですか?頭痛の時の」
彩音には心当たりが。

「何か変なもんでも見えたんじゃないか…。あいつ…」篝も気になっていた。


蒼月は普段とはかけ離れた格好である場所を目指していた。動きやすい洋服だが、カジュアル系の格好は珍しい。
パーカーにパンツスタイル、フードは目深に被っている状態。掟の仮面は着けている。蒼月は山道をとぼとぼと歩いていた。

この先にあの神社がある…。もっと奥かな…。あの神社に行かないと…。


鼎達は古民家周辺を探索している。古民家の近くには山があるような場所。
突如何の前触れもなく、怪人達が出現した。鼎達はそれぞれ戦う形に。


鼎は二刀流でズバズバと斬っていく。やはり新勢力の雑魚怪人は武器を持っているな…。鐡の勢力よりも雑魚が強い。


篝は古民家近くの山の入口に何かが落ちているのを見つける。
これ…蒼月のスマホじゃ…!


鼎は最後に強烈な回し蹴りを加えて雑魚を一掃。別の場所にいた彩音も雑魚を一掃する。
倒した後、篝から連絡が入った。


「何かあったのか!?」
「あったからかけたんだろうが!蒼月の手がかりを見つけた。山道に蒼月のスマホが落ちていた。あいつ…宮岡家近くの山に入った可能性が高い」
「山だと!?」

「心配すんな。宮岡家近くの山は低い山で道も整備されてる。遭難するような山じゃねぇよ。…ただ、山奥は道がない場所もある」
「篝はどこにいる!?」
「その山の入口だ。彩音は既に到着してる。後はお前、鼎待ちだ。早く来いよ!合流次第、山に入るからな」
「了解した」
鼎は篝の連絡に少し動揺していた。なぜ山に入った!?

鼎のいた場所は意外と山に近かったため、あっさり到着。
「おし、山に入るぞ。これが拾った蒼月のスマホだよ」
篝は拾ったスマホを見せた。確かに蒼月のもの。

宮岡家近くの山は里山。山道も歩きやすい。森も明るくすぐに見つかりそうな感じがするが、気配がない。

「あいつ、どこ行ったんだろうな〜。明るいうちに見つけないとヤバいぞ」

篝はこの町に何回も来ているのか、土地勘はそこそこあるらしい。
「篝はこの町に何回も来ているのか」鼎は冷静に聞く。
「あぁ。俺は退魔師ネットワークの橋渡し役の1人でもあるからね。だからそこそここの町はわかるわけ。兵庫の方もそこそこわかるぞ」


山道をずんずん進んで行く3人。鼎は不自然な道を見つける。

「この道…元は2つに分かれていたのでは…?今は左側しかないが…。これ、案内標識の残骸にしか見えないぞ」
分かれ道の間には木製の標識の跡らしきものがあるが、原型すら残ってない。根元しかない。

「蒼月は右側を通ったのかもしれんな。左側は頂上に行く道なんだろ?」
鼎は篝に聞いてる。
「左側は頂上へ続く道だ。右側は道の名残があるなー。獣道みたいになってる。鼎、彩音…こっちの道は俺に任せろ。絶対に離れるな。帰れなくなる」


3人は右側の獣道を通ることに。彩音は迷わないように所々木の枝に目印をつけている。


蒼月は山奥にある、廃神社へと辿り着いた。赤い鳥居の小さな廃神社。
「これがあの神社…。やっと着いた…」
鼎はフードを脱ぎ、髪の毛を手ぐしで整え廃神社を見上げる。仮面姿だが、どこか元気そう。

廃神社の本殿はぼろぼろだったが、蒼月は気にせずにどんどん寂れた境内に入っていく。狛犬も風化してしまっているような、古くて寂れた廃神社。


蒼月は境内に入った瞬間、何かに呼ばれたような気がした。周りを見渡す。自分以外いないはずなのに…。


蒼月を呼ぶ声は急にはっきりと聞こえた。
「ここでずっと待っていましたよ、仮面の退魔師・九十九蒼月。ここは神聖なところです、仮面を外すのです」
「…誰…?」
声しか聞こえないが、どこか優しい。
「仮面を…外す…?」
蒼月は戸惑っている。
「ここは京ではありません。掟に縛られる必要など…ない」
声が消える直前、語気が強くなった気がした。その直接、蒼月は何者かに襲撃される。

「やめて!やめてってば!苦しいよ!離して!!」
蒼月は仮面を狙われたらしく、かなり苦しそうに叫んでいた。


「今、叫び声が聞こえたよね…」
彩音は恐る恐る呟いてる。篝は声の主がわかったらしい。

「蒼月だ!お前らも早く来い!蒼月はこの奥にいる!」
「わかった!」
3人は声の方向へと急行。そこには廃神社があり、気絶した蒼月がいた。


「蒼月!おい、しっかりしろ!」
篝は必死に声をかける。鼎は蒼月を確かめた。
「蒼月は気絶してるだけだ。怪我はないみたいだが…仮面に傷がついてるな…。何かされたのか…?」
蒼月の淡い水色の仮面には一筋の傷がついていた。よく見ると蒼月は何者かと争ったらしく、所々傷が見える。


「この跡…相当な力で仮面の口元を塞がれていたようだな…」
鼎は優しく蒼月の仮面に触れる。
「鼎、わかるのか!?」
「篝、私も敵に仮面を狙われたことがあるんだ。襲撃された後に仮面を見たら口元に似たような跡があったんだよ。蒼月は苦しかったに違いない」
蒼月は殺されかけた…?

「これは私だから言えるのだが、仮面姿が当たり前の私からしたら仮面を狙われるというのは致命的だ。呼吸が出来なくなるんだからな」
「一体誰が蒼月を…」
「新勢力だろうな。篝が探している間に私と彩音はそいつらの雑魚を倒してたよ」
「それにしてもここ、不気味だね。早く帰ろうよ」
彩音は不安そうに蒼月を介抱しながら言う。まだ蒼月は気絶したまま。

「蒼月は俺が背負ってくから。お前らじゃ無理だろ。ここは正規ルートじゃないから早くあの分かれ道に戻らないと、ガチで帰れなくなるぞ」
篝は蒼月を背負うことに。

篝は帰り道、この感覚久しぶりだなと思った。子供の頃、蒼月を背負ってたな…。

蒼月の顔は今は仮面で隠れていても昔から幼なじみのような関係というのもあってか、篝と蒼月は親しい間柄。やがて蒼月は気がついた。

「あれ…ここは…?」

「俺の背中だ。蒼月、お前ずっと気絶していたぞ。心配させるなよな…」
「私、なんであんな場所にいたんだろう。覚えてない…」
「とにかく無事で良かったよ。蒼月、お前…襲撃されたの覚えていないのか?」

「記憶が途切れとぎれだ…。仮面の口元をいきなり塞がれてものすごく苦しかったのは覚えているんだけど…。死ぬかと思った」
「帰ってからその仮面見てみろよ。傷がついてるから。鋭利なもので切られたみたいだな。それにしてもひでぇことをしやがる…。蒼月の仮面は道具じゃないのに。仮面のスペアはあるのか?」
「あるよ。宮岡家にもスペアは置かせて貰ってるから大丈夫」


宮岡家。蒼月は鏡を見て仮面についた傷にショックを受けていた。
「なにこれ…」
「蒼月、スペアの仮面置いておくよ」
鼎は真新しい白い布に包まれた蒼月のスペアの仮面を持ってきた。九十九家では仮面は身体の一部という認識のため、扱いが丁寧。
宮岡夫妻は仮面の扱いに慣れている鼎にスペアを渡した模様。


鼎は仮面を外し、スペアに替えている蒼月の後ろ姿を見た。どこか寂しそう。


「ずいぶんと落ち込んでるな…。私なんて仮面が何回割れたかわからないぞ」
「割れたって!?」
「もう、慣れてしまったけどな。ヒビでは動じなくなってしまった。その仮面、戦闘には向いていないみたいだな…」
「わかるんですか…」

「あぁ、私のは日常用兼戦闘用だから割れにくいものになっている。弊害もあるけどね。司令に改良して貰ったんだよ」
「紀柳院さんはそれがないと何も出来ないから…ですよね」
「ダメージが大きいぶん、装備で補うしかないんだよ」

蒼月は複雑そうな感じで鼎と話こんでいた。篝は不知火家に当たっているところだった。
蒼月が新勢力に襲撃されたとも聞けば、あの不知火家も動かざるを得ないはずだが…。頼む、動いてくれ…!

本部でも動きはあった模様。
「蒼月が襲撃されたって?長官の読み通りだな…」
新勢力は得体が知れないが、長官は何かしら掴めてきたっぽい?



アクション描写、そんなでもなかったが鼎さんは相変わらず激しかった…。
蹴りのレベルが上がっとる…。

山奥の廃神社が不気味すぎた。新勢力、いきなり蒼月の仮面を狙うあたりやり方がエグいなと…。苦しそうにしてたからやめたげて〜!
ある意味、鐡の勢力よかヤバい連中かもしれん。

雑魚怪人も鐡の勢力よりも強い。全員剣か槍を持っているからな〜。