話題:今日見た夢
低気圧のせいかわからんが、寝起きが悪かった上に夢見もビミョーだった感じがする。


シェルター第9地区襲撃から約1週間後。敵の狙いは人員が手薄なシェルターに変わってた。ここの下りはダイジェスト。
約1週間以内に起きたこと。

・第3地区襲撃、陥落寸前→隊員と避難民は第2と第4に分散して難を逃れる
・第37地区襲撃
・第22地区襲撃
・ゼノクがある町に襲撃を図るも、敵は町ごと要塞化されたシールドに阻まれ失敗


翳珠本拠地では宇崎達司令クラス以上5人がリモート会議していた。西澤はゼノク襲撃未遂について深刻そうに話す。

「思っていたよりも早かったですね、ゼノク襲撃。未遂に終わりましたけど、また来ますよね」
「だから町ごと要塞化して良かったでしょ?西澤と宇崎」蔦沼は最初から予見していた模様。

「まさか敵もゼノクの外まで要塞化してるとは思わないって。あのシールド、かなり強力みたいですね〜長官」宇崎はシールドに興味があるっぽい。
「見た目は透明でわかりにくいが、かなりの強度だよ。ゼノク周辺にもシールドを張り巡らせてあるから前回みたいに簡単に侵入させないよ」蔦沼は策があるらしい。蔦沼は九条に聞いた。
「九条、早速あのシステム使ってみたかい?」
「防衛システムは作動させてるよ。本拠地周辺はばっちりだ」
「戦力がゼノクに集中してるから手薄なシェルターが次々と襲撃されているが、いいのか?」西日本支部の小田原司令が蔦沼に聞く。

「犠牲が出るのは仕方ない…。市民の中から積極的に戦う義勇兵まで出たと聞いてるが、本当か?」
「第3地区から分散した市民のことですね。激しい戦闘で陥落寸前まで行ったから、市民も戦ったと聞く」
「一般人が戦うのは避けたいんだよな〜。こんな状況だからそうも言ってらんないけども」


長坂はゼノク襲撃に失敗したことを何者かに呟いている。
「ゼノク周辺、要塞化されてたな…。蔦沼が噛んでる…。どう思うよ、鐡(くろがね)。いや…ザルバ」

長坂の側にはガラの悪い男がいた。怪人の人間態。鐡と呼ばれた男の本名はザルバ。首や手の甲には刺青がしてある。
幹部クラス以上の怪人であり、長坂の相棒のような存在でもある。
「まだゼノク最深部はいいっしょ?今はじわじわと市民に恐怖を与えるべきだろうよ…。シェルター襲撃は成功してるんだぜ?」
鐡は独特の喋り方。刺青もそうだがピアスなどアクセサリーもじゃらじゃら着けてる。
「鐡は楽しそうですね」

「だからあんたと組んでるだろうが。あんたもさっさと怪人態でやりゃあいいのによ」
「長官という立場を利用しないとねぇ。蔦沼栄治は潰しますよ。都筑悠真は利用価値があるからこっちに引き入れるまで」
「ゼノクか翳珠本拠地に遊びに行っていいか?」
「勝手に行ったら容赦しませんからね。計画通りに貴方には動いて貰いますよ」
「めんどくせーやつ」


ゼノク襲撃未遂があったことから警備は強化されていた。まだ緊急配備はされてないが、対怪人用兵器はすぐに作動出来る状態にしてある。
館内や敷地内は通常なので、緊迫感があまりない。研究施設の警備は特に強化されてある。


鼎はようやく最深部にいる元人間の怪人・TZUのことを受け入れられるようになった。今なら地下に行けるかもしれない…。だが躊躇いもある。


鼎は悩み事があったり、考え事があると広い庭園が見える場所へと行くようになっていた。ゼノクに来てからはずっとそんな感じ。
その日の鼎は薄いベージュのスーツに翳珠の制服、ウィッグ姿。TZUの件以降、鼎はいまいち仮面姿になれないでいる。


鼎は庭園が見えるベンチに座っていた。鼎は悩み事があるのか、ずっとうつむいていた。まだ午前中とあって外に出ている人はまばら。
鼎はなんとなく顔を上げた。スーツのマスクがのっぺりしてるので鼎の表情はわからないが、庭園の奥で作業をしているゼノク職員らしき人を見たのが気になった。

あれはゼノク職員…だよな。鼎は気になり、その人の元に向かう。迷惑じゃなかろうか。
その人はスーツに作業着で作業をしていた。ゼノク職員のうちの2割のスーツ着用の人だ。見たところ、男性っぽい。肌全体を覆うスーツ姿の人は職員でも入居者でも人の判別が難しい。


その人は鼎が来たのを察した。作業着の職員は庭仕事でもしていたのか、スーツが汚れないような装備をしている。黄色いスーツに青いつなぎ、外作業をしているせいかサングラスをしている。

「君、よく庭園に来る人だよね?えーと、紀柳院さんだっけ」マスクで表情はわからないが声は優しい。
「そうだが…。なんだか気になって…」
「草花が好きなの?あ、僕はゼノク職員の新山だよ。よろしくね」
新山は外作業が多いのか、目立つ色のスーツを着ていた。新山は作業をしながら鼎の話を聞いてあげた。

「そうなんだ…。色々と大変なんだね。僕も元はゼノク入居者なんだ。そしたら職員にならないか?って抜擢されて好きな庭仕事をしてる。スーツをあえて目立つ色にしているのは外で自分の存在を知らせるためなんだよ」
だから新山はスーツ姿なのか。…てことはこの人、まだ治療中なんだろうか…。

「紀柳院さん、心配してるの?これは好きで着てるだけ。制服みたいなものだよ。ゼノクじゃないとこの姿で仕事なんて出来ないからね。ゼノクの元入居者は特例でこのスーツ姿で他の職場で仕事してる人もちらほらいるみたい。結局ゼノクに戻るパターンが多いけど」

鼎は花を眺めている。ゼノク元入居者の事情を知り、複雑になっていた。
ゼノクを出た後が大変らしく、すぐには外部の環境に馴染めないため1年くらいはスーツ姿でいる人が多いと聞いた。新山もそうだったらしく、馴染めなかったという。
「花、綺麗でしょう?僕はゼノクの人達に安らぎを与えたくて庭仕事をしてるから。気になったら声、気軽にかけてね」新山は次の場所へと行ってしまった。


鼎は新山のスーツが夏用のものだと察した。外作業が多いから蒸れにくく、乾きやすい素材にしてるんだろうな…。それにしてもスーツ姿で外作業はハードじゃないのか。館内は空調効いてるからまだしも、外って…。

鼎は新山の素顔がちょっと気になった。新山はゼノク隊員ではない気がする。


鼎は館内に戻り、受付の2人に聞いた。
「新山さんはゼノク隊員じゃないですよ」烏丸は答えた。烏丸もスーツ姿に制服、ウィッグで受付にいるが烏丸も制服感覚でスーツを着ている職員でもあり隊員。
新山のようなスーツ姿の職員は勤務中は休憩時間くらいしかスーツを脱がない。一部しか脱がないパターンが多い。


別の日。鼎は治療の帰りに庭園が見える場所へと向かった。この日の鼎は淡いライトブルーのスーツ姿。
鼎は治療直後だったせいか、少し苦しそうにしていた。

「まだ病院で休んでいた方が良かったかな…。しんどい…」鼎はベンチに横になっている。新山は鼎に気づいたらしく、来た。
「紀柳院さん…治療あったんですか?」
「あぁ…今日治療の日だったんだ…。辛いよ。だんだん戦える身体に戻ってきているみたいだが」
「無理は禁物ですよ」

鼎は新山の声に聞き覚えがあった。まさかとは思うが、高校時代の同級生ではなかろうか…。だが自分は事件後名前を変えているし、スーツ姿じゃなくても仮面姿が多い。わかるはずがない。


「新山は何年前にゼノクに来たんだ…」
「ここが出来てからすぐですね。僕は後遺症が重度だったんでなかなか回復しなかったんです。ここに来てから都筑悠真さんが名前を変えて生きてるって聞いて…そしたらあなたがその人だというから」
「私の本名、知っていたのか…」
「声だけでもわかりますよ。僕は影ながらに紀柳院さんを応援してますから…まさかゼノクで再会するなんて思わなかった」
「互いに顔が見えないのが辛いけどね…」

2人は高校時代の同級生、クラスメイトだった。都筑家事件の後、数ヵ月後に新山も怪人による深刻な被害を受ける。新山の後遺症は重度。5年以上もゼノクにいることとなった。新山は治療を続けながらゼノク職員となっている。だから人前では肌全体を覆うスーツ姿。


新山はゼノクで悠真の生存を知る。悠真は名前を変えて生きていた。悠真の状況は全身に火傷、顔は大火傷と聞いて名前を変えざるを得ない事情があったのかなと悟る。
悠真の状態からしていつかはゼノクに来るとは思っていた。

ゼルフェノア本部の最前線の隊員に彼女がいたなんて、信じられない。


鼎はようやく体勢を変えた。少しは楽になったらしい。

「ここ、そんなに重要な場所だなんて知らなかったよ…」
「重要なのは研究施設だけどね。新山、だからアラートが鳴ったらすぐ逃げろ。お前は外作業が多いから危険すぎる…。外にシェルターはあるのか?」
「あるにはありますが、作業場所によっては間に合わないかもしれない…」
「ここに来てお前も失いたくないんだよ…。敵の目的は研究施設最深部なのは明白だ。西澤室長に聞いてみるよ」

「紀柳院さん…そこまでしなくても」
「外部よりも内部の方が安全なのはわかっているんだろ!?一時的にでいいから館内にいればいいのに…」
新山は沈黙した。何か思うところがあったらしい。ゼノクの敷地は広いため、外にあるシェルター2ヶ所まで間に合わない可能性がある。


西澤はある日、ゼノク隊員以外の職員全員にあることを伝えた。いつ敵が来てもおかしくない状況になったので、外作業の職員は一時的に館内にいるようにと。敷地内にある学校は休校。

ゼノクは近々緊急配備がされそうな雰囲気に包まれた。新山は慣れない館内勤務になんとかついて行ってる。これは敵の脅威が過ぎるまでなのでいつまで続くかわからない。


ゼノク周辺の様子をずっと伺っているものがいた。鐡(くろがね)だ。
鐡はゼノクをどう攻めるか画策していたらしく、ニヤニヤしている。

「蔦沼栄治を引きずり出すには…どうすっかなー。都筑悠真は引き入れたいが、ゼノクのあのスーツが厄介なんだよなぁ…。判別が難しい」
ゼノク特有のスーツシステムを考えたやつって誰なんだ?蔦沼栄治か?



鐡(くろがね)と新山、唐突に出てきた。悠真の同級生がゼノクにずっといるってのはなんとなくあった。
ゼノクでは入居者→職員パターンは稀にある。新山以外にもあと1人くらいいる。

新山、暑そうに見えるが平気なのかよ…。夏用スーツを着てるらしいが。外作業でスーツを汚れないようにするの、かなり難しいと思うのだが…。急遽、館内勤務になったので新山的にはスーツが汚れないからいいのか?


長坂と組んでる怪人が判明。ガラの悪い男、鐡。幹部クラス以上ってヤバいやつすぎる。
こいつは楽しみながらやってるだけだが、性質悪そう…。今のところは長坂の言いなりになってる。本当は暴れたい。

鐡はゼノクのシステムに早速苦戦してるっぽいが…。ゼノク特有のスーツシステム、人の判別が難しいため敵も苦戦?


蔦沼潰しに躍起になる長坂だが、ゼノク襲撃に失敗してるからな〜。
代わりに手薄なシェルターを襲撃するという。一部の市民まで参戦かよ。


鼎と新山のところが妙に生々しかった…。