同世代の子とかって、
大体が両親のことを
鬱陶しいとか、怠いとか、
過保護だとか、言う子が
凄く多くって、

そう思えるのって幸せ
なんだなって改めて思った。

お母さんからメールがきた。

家を出てからは
一度も会ってないし
何をしてるのかも知らない。

声すら聞いてない。

でもね、

「お誕生日おめでとう」

ってきたんだ。

私は嬉しくて、嬉しくて、

本当は、鬱陶しいとか言いたい。
親うざいんだよね、とか
過保護でさー、とか
この間買い物一緒に行って、とか
言いたいんだ。

そのメールには、
「ありがとう」って返した。

出てから、した会話はそれだけ。

たったそれだけ。

お父さんには会う機会はあるけど
外に出ないお母さんに
会う機会なんてまずない。

もしかしたら、
もう何年も、何十年も
会えないのかもしれない。

きっと、絶対に、ずっと
分かり合えないのは
もうわかってるから。

でもその一言は、
きっと精一杯の優しさ
だったんだと思うの。

ちゃんと、まだ私のお母さんで
いてくれてるんだと思うの。

それで私は
全然良かったから。

特別なプレゼントは
いらないから、
私の事を忘れないで
いてくれたんなら、
それだけで私はいい。

それに、今の幸せがあるから、
ゆうさんに出会えたから、
私は、お母さんに
産んでもらえて
ありがとう、て思うよ。

お父さんと、お母さんの
子どもに生まれて、
良かったって思う。