ある日のベランダ談話中にコンビニのおでん食べたいって話になり、じゃあ一緒に食べようって話になる。
「じゃ、買ってくるね」
「わ、私も行きます!」
でも未だに自分がひきこもりだということを話せていないミシェルさん。
「うん。準備出来たら出ておいで。待ってるから」
「は、はい!」
とは言ったものの外が怖いミシェルさん。
でもレイヴンと一緒ならと頑張る。
「お、お待たせしました!」
「全然。うん、可愛い」
「え…そんなことないです(*ノωノ)」
「あるある。よし、行くか」
「は、はい…」
「大丈夫?やっぱり家で待ってていいよ」
「大丈夫です!」
そんなんで近所のコンビニに向かうわけですが、人とすれ違った時に動けなくなっちゃう。
それに気づいたレイヴンが
「大丈夫だよ」
って言って手を繋いでくれる。
ミシェルも嫌じゃない。
で、ドキドキしながらコンビニに行く途中でユーリに遭遇。思わず手を放しちゃうレイヴン。
「あれ、おっさんちこの近所?うわぁ…」
「何?うわぁって!」
「…彼女?」
「いやぁ、残念ながら違うんだけど…そう見える(*´∀`*)?」
「いや、どっちかつーとえんこーっぽい」
「こら!何てこと言うの!ミシェルちゃんごめんね?」
首を横に振るミシェル。
「ま、ケーサツに捕まんねーようにな」
「君は補導されないようにね」
そんな感じで再度手ぇ繋いでコンビニ行っておでん買って、帰ってレイヴンの家で食べる。
二人とも「恋人っぽい」と思ってたり。
無言でも気にならない。
「あの、さっき、あの人に挨拶もできなくてごめんなさい…」
「大丈夫大丈夫。あの子怖かった?」
「…レイヴンさんが」
「ん?俺が?」
「…手、話したから(´・ω・`)」
「!」きゅるるるりん
「…レイヴンさん?」
「あんまり可愛いこと言われると好きになっちゃうよ?」
「…好きになってくれるんですか?」
「うん…実はもう好きだったりして」
「えっ」
「好き」
「わ、私も好きです!」
つっても今までとあまり変わらない。
マネージャーにも報告。お付き合いを始めたことと、外出したこと。
大変驚かれる。
でもレイヴンにまだ言っていないことがあったため、ひきこもりってことをまず言う。
「でもこないだ出たじゃない。コンビニ行ったでしょ?」
「…。」
「ミシェルちゃん、外に出たくないの?」
「…レイヴンさんと一緒なら、大丈夫」
「!…じゃあ今度外デートしようか」
「はい(*´∀`*)!」
そんな感じでたまに外デートすることに。
ミシェルも家作業メインだからね。
家デートだけでも満足だけど。
「これあげる」
「え…鍵…あげるって…」
「あげるじゃ重いかな?とりあえずレンタルにしとく?」
「レンタル…レンタル代は私でいいですか?」
「(゜Д゜;)」
「たくさん家事しますね(´∀`)」
「あ、う、うん…(´∀`;)いや、家事はいいから」
「え、お口に合わなかったですか?ごめんなさい…(´・ω・`)」
「そうじゃなくて!…レンタルとか気にしなくていいよってこと」
「はい」
レイヴンはもうなんか手ぇ出しにくくなりそう。ミシェルちゃんが純粋すぎて。
で、マネージャーからレイヴンに、ミシェルに顔出したりライブしてみるよう言ってみてほしいと頼まれる。
「…その、ミシェルちゃんは顔出さないの?ライブとか…」
「え、なんですか?いきなり」
「いや、ライブとかしたことないんでしょ?」
「はい…大勢の前で歌うなんて…それに、人も集まってくれるか…」
「大丈夫だよ」
「そんな、根拠のないこと…」
「はは(´∀`;)本心なんだけど」
「…でも、レイヴンさんが大丈夫って言ってくれるときは、いつも大丈夫だから…(*ノωノ)」
「…恥ずかしいな」
ミシェルさんは結構ヤンデレだと思う。
重そう。
レイヴンはミシェルのこと歳不相応だと思ってるよ。見た目も精神面も。
だからこそ守ってあげたい!って思っちゃう。
で、翌年ライブ開催することに決まる。
初ライブってこともあり、小さめのライブハウス。
アルバム先行は応募多数。一般販売も即完。
で、レイヴンにも来てもらいたいから、お誘いする。
「レイヴンさん、来てくれます?」
「ごめん…チケット取れなかったぁ…(´Д`)」
「私が用意します!」
「いいの?」
「もちろんです」
「ありがとう。行くよ」
「何枚か必要ですか?」
「いやぁ…ちょっと聞いてみるわ」
「はい」
そんなわけで、ちょっと探してみる。一人もなんか寂しい気がするし。
で、ユーリさんとこのオタク委員長ヒロインの登場です。
「ねぇねぇ、歌手のミシェルって知ってる?」
「ん?あー…ゲームの主題歌とか歌ってる?」
「よく知ってんね」
「まぁ、な」
「ユーリ君。…お説教?あ、エロ談議か」
「「おい!」」
「ご、ごめんなさい…」
「歌手のミシェルの話してたんだよ」
「え、そうなの?レイヴン先生も好きなんですか?私チケット取れなくて…泣きたい」
「好きなの?」
「大好きです!」
「そうか…ちょっとチケット貰えそうなんだけど…」
「え…!」
「行く?青年も」
「いいの?」
「いいんですか?!」
「たぶん大丈夫」
「…上げて落とすなよ?」
「はいはい」
そんなわけでちゃんとチケット確保。
当日は現地集合。というか座席集合。
レイヴンは楽屋へ。
「来たのね」
「相変わらず冷たいなぁ(´∀`;)」
「…あの子のこと励ましてあげて」
「はいはい。…ミシェルちゃん?」
「は!れ、レイヴンさん…ひ、ひとがたくさんいます…!」
「みんなミシェルちゃんに会いに来たんだよ?」
「うたえない…」
レイヴンがミシェルの両手を握ってあげる。
「大丈夫だよ。深呼吸してみ?」
「…………はぁ」
「行けそう?」
「…さっきよりは」
「よし!じゃ、俺は行ってくるから」
「終わったら来てくれますか?」
「あー…教え子がいるんだけど…」
「よろしければ一緒に…」
「わかった。また後でね」
そんなわけでライブ開始直前。
「よぉ」
「やぁ」
「先生!今日はほんとにほんとにありがとうございます!!」
「いいえ〜。良かったらライブ終わったら楽屋来ないかって」
「え?!」
「は?あんたほんとに何者だよ」
「まぁ色々あるのよ〜」
ライブが始まって、ミシェルが出てきて観客興奮。
歓声にびびってしばらく何も喋れない。
で、レイヴンの姿を見つけてやっと落ち着く。
ミシェルがレイヴンのことを見てたのを、ユーリは見逃さない。そしてこないだ遭遇してることも思い出す。
「…おっさんの彼女?」
「え?!」
「え、なんで?」
「こないだ一緒にいたじゃん」
「覚えてたの?」
「…ほんとに彼女なんですか?」
「そんな目で見ないで…」すげー嫌そう…
みたいな。
で、楽屋に行ってちょっと挨拶して、空気を呼んでレイヴンたちは先に帰る。ミシェルは打ち上げとかにも参加してほしいと思ったけど。
レイヴンは二人に晩ご飯おごってあげて解散。
そしてレイヴンが寝てるとミシェルが家に入ってくる。いつもは事前に連絡くれるから不思議に思うけど、相当疲れてるらしいミシェルさん。
意識があるのかないのかわかんないけど、レイヴンが寝てるベッドに入ってきて、号泣。レイヴンは驚くけど、何も言わずに抱きしめてあげる。
ミシェルはそのまま就寝。
そして起床してビビる。
目の前にはレイヴン。しかも布団の中。
「昨日うちに来てベッドに直行だったの、覚えてない?酔ってたの?」
「私、お酒は飲んでません…でも、記憶が…何か変なことしませんでした?」
「変なことっていうか、号泣してたけど…何かあった?疲れてたのかな…大丈夫?」
「あ…たぶん疲れてたんだと思います。迷惑かけてごめんなさい」
「…俺としてはもっと甘えてほしいんだけど…」
「でも、私…ただのわがままになりそうだし、レイヴンさんに嫌われたくないから…」
「じゃあわがまま週間つくる?今日から一週間全部本音言ってよ。もちろん無理なのは無理って言うけど」
そんなわけでわがまま週間が始まるのです。
仕事行っちゃ嫌…
とかうざめなのから、
ずっとギュッてしてて
とかバカかわ系まで。
でも仕事と私どっちが大事なのとまでは言わない。さすがに。
「今日でわがまま週間も終わるわけですが。どうだった?」
「えっと、楽しかったです」
「ほんと?あれくらい週間なんて作らなくても言ってよ」
「わかりました。あ、レイヴンさんも、その、わがままとか、たくさん甘えてくださいね?」
「うん(*´Д`*)」
言ったが最後わがままというか甘えるというかドSになる夜。(性的な意味で
「ミシェルちゃんがわがまま言っていいって言ったんじゃな〜い」とか言って、色んなプレイをするんだ。
レイヴンやーらしー。
「…嫌なら嫌って言ってね?」
「…私、嫌なら嫌って言えます(*ノωノ)」
「!…ミシェルちゃん、結構えっちだね」
「!レイヴンさんにだけです…」
「!かーわーいーいー(*´Д`*)」
とか延々ムネドキチュチュペロペロしてるといいよ。
とりあえず終わりかな…わからん。