結婚式から一晩明けた日の昼下がり。狼さんちにモヤ男が訪ねてきました。どうやら狼さんに話があるようです。「お嬢さんを俺に下さい」? 狐さん?

モ:[ティアナを嫁に貰うにはまず、おまえに許しを得ないとと思ってな]

そだね。お父さんだもん。さすがの狼さんもこれには驚いたらしく椅子からずり落ちそうな勢いで前のめりになる

狼:[……本気か?]
モ:[ああ、本気だ。今すぐではないが、年が明ける頃には一緒に村を出ようと思っている]
狼:[……おまえは知ってるんだろう? こいつの母親のことを。それを承知で言ってるんだな?]

どっちの母親?

モ:[これでも相当悩んださ。俺が一緒にいたら彼女はいつか必ず傷付く、俺じゃ幸せに出来ないとまで考えた。でもな、惚れちまったもんは仕方ない。俺らしくない言い方だが、愛があればなんとかなるって思っちまったんだ]

ふ〜ん。

狼:[……愛があれば……か、似合わない台詞だな]
モ:[ああ、自分でも痒くて仕方ない]

私も痒くて仕方ない。

狼:[このオヤジが、おまえと結婚したいと言ってるがどうする? 断っても構わないんだぜ?]

じゃ、おとこわりします。なぁんて言ってくれるティアナではございません。断る理由もない、私も猟師さんと結婚したい、と満面の笑みで答えました。ちっ。狼さんはやっぱりちゃんとしたルートに乗らないとお父さんです。ティアナを不幸にすると許さない、と。

狼:[おめでとう。仕方ないから祝福してやる]

そう言って狼さんはパトロールへと出かけて行ったのでした。





まだあるのかよ……。EDエチがまだだしね。はぁ。

狼さんが出て行ってすぐ、直後、刹那、背後からモヤ男に抱き締められ、唇を奪われました。え? なに? ここでエチするの? ここは狼さんの家だぞ!

モ:[……嫌か?]

嫌だ! 狼さんちでエチとか嫌だ!

モ:[あいつが気をきかせたのが分からないのか? ……鈍感なお嬢さんだな]

存分にエチやってもいいぞ、って感じで譲ったわけではないです。積もる話もあるだろってことで家を空けてくれたんです。隠れ家まで我慢しろよ〜。元徳さんの「待てない」にはあれほど萌えたのに、さすがモヤ男。まるで萌えない。

モ:[俺は今、ここでしたいんだ]

どうやら本気で、他人の家でエチするみたいです。

モ:[おまえがずっとこの家に、狼と二人で住んでいたと思ったら、少し悔しくなった]

知るもんか。ああ。始まっちゃった。あぁあ。ティアナ、速攻凄い量で濡らしてるよ。床に絶対落ちてるよ。で、ダイニングで駅弁です。いかがっすかぁ。ってか。駅弁もさほど気持ちのいいもんではないよね。しがみつくのと下とで意識が散漫しない? やっぱ普通でいいよね。ティアナをそのまま逝かせて、さらに駅弁のまま猟師さんは中田氏しました。また溢れてる。凄い量だね。床に零れてます。狼さんちを何だと思ってるんだ、こいつらは。

モ:[全部を満たしてやることは出来ないかもしれないが、それでも精一杯おまえお守り、愛することを誓う。……俺について来てくれないか?]

おとこわりします! うん。まだ言う。

どっこい。ティアナはもちろんモヤ男を信じてこの人にずっとついて行こうと心に誓ったのでした。でめたしでめたし。

も〜。まだある。それから新しい年を迎えてすぐ、ティアナはモヤ男と共に両親に会いに行った。もう死んだものと思われていたと勘違いしていたのはティアナで、両親は便りも何もなかったことを逆に心配され、怒られたそう。探しにも、会いにも来なかったくせに。しかも二人の結婚には大反対されました。結局最後は二人で説得して許してくれたみたいですけど。

最後のスチル。お。ティアナのスカートが長い。モヤ男の趣味か。二人は今、迷いの森から少し離れた森で生活しているらしい。モヤ男は猟師、ティアナも針仕事なんかをして生計を立てているらしく、決して裕福とはいえない。でも生きていくのに困らないんだったらそれでいいと思うよ。

ジェラルドォオオオオ(笑) モヤ男の名前です。ジェラルドォオオオオ(笑) いや、別に(笑)に意味はない。何となくノリで。ノリって大切。

ふぅ。終わった終わった。

さ。サクサクっとBD回収するかね。と、その前に。手紙。ハピエンクリアしたら秘密メモとラブレターが開放されるのね。その手紙に、書かれた内容。

[もしかするとおまえはもう気がついているかもしれないが、俺が昔愛した女っていうのは、おまえの実の母親のことだ。それをおまえが知ったら、母親の代わりに自分を愛したんじゃないかと思いそうで怖かった。だから言えなかったんだ]

一応見ておこうと思ってみたら、とんでもない暴露されました。そういうのは作中で言え。ふ〜ん、でも「やっぱりね」って感じだよね。ということは、やっぱりティアナの母親は「魔女」で間違いなさそうだね。

え〜と。さくさくっと進めちゃいますね。モヤ男ファンの皆様、ごめんなさい。三角ED以外はサクサクです。すいません。モヤ男のターンが限界にきました故。

BD『全ての終わり』
結局モヤ男はティアナの前から立ち去りました。「幸せになれよ」という手紙一枚残して。家具や樽などは一切見られず、まるで最初から何もそこにはなかったかのように隠れ家も家も、モヤ男の姿やその形跡はどこにもなかった。もう一度隠れ家へと走るティアナ。もしかしたら隠れ家にいるかもしれない、帰ってきているかもしれない、そう思いながら走っていると。急に体が軽くなった。いつか見た景色。それは迷いの森に入ったあの日に見た光景。狼さんと出会う少し前に見た光景。ティアナは道を間違い、冒頭に出てきていたあの崖に落ちて行きました。そうだ、これからまたリセットされるんだ、また狼さんと出会って、モヤ男と恋をして、今度こそはモヤ男が離れていかないようにもっと上手に恋ができればいい、そう、今からまた私の物語は始まるのよ、……ね? ぐしゃり。

そんなグロい終わり方でした。結局モヤ男は逃げた、と。そういうモヤ男らしい結末でした。



BD『連鎖』
これには驚いた。モヤ男vs狼さんのあのシーン。結局モヤ男はティアナの説得虚しく狼さんの額に風穴を開けて殺します。降り注ぐ雨の中、ティアナは狼さんの遺体を抱きながらモヤ男を詰ります。

テ:[……人殺し……]
モ:[……]
テ:[狼さんを返して! 狼さんを返してよ! 私の唯一の家族だったのに……! 私を助けて、守ってくれた人だったのに……!!]

涙で視界がぼやけ、世界が白くなっていく。雨の音が遠くなり、日が陰っていくように森がよく見えなくなる。うっすらと曇ったように見えた瞬間。森が消えました。文字通り、森が消えました。遠くにティアナがいた村が見えるが後は荒れた荒野が目の前に広がるだけ。その後、ティアナは……あれは大丈夫なのか? ちょっと精神的に壊れたみたいです。それよりも。なに、狼さん=森ってこと? 狼さんって何なの。パトロールしたり、みんなを守ったり、神父役やったり、投石名人だったり、狼さんって何なんだろう。山猫さんが言ってた狼さんの重要な仕事って「生きる」こと? それは魔女の呪いで? それとも他に何か特殊な理由があるの? むむ〜。さっぱり分からん。ただ、狼さん=森であることは間違いないみたいだけどね。モヤ男め。

三角EDはまたあした。

じ、焦らしてるとかじゃないんだからね!

いや、もう目が限界です。すいません、おやすみなさい。狼シャン。