はい!というわけでね。初めてのギャルゲ、完全制覇達成。やふ〜。
今回は流石にギャルゲだからか、お客さんも少なかったです。平均30人ほど。がしかし、拍手の数はそう変わらなかったので、常連様は楽しんでいただけたのかな、と。毎度のことながら本当にいつもありがとうございます。皆様の耳にタコができるほどの「ありがとう」を言いたいくらいです。
今回のプレイ日記は難しかった(笑) まずそこですね。今までみたいに絶対即死魔法「萌え」がないからね。謎をぶちまければ恐らく皆様もそれ以上の興味は持てないんじゃないかと思い、ちょっと見て感想、ちょっと見て感想ってな具合で書いたりしてました。因みに、私が話してたことでドンピシャなものもありました。がしかし。ちょっと待て、と。マジでこの間言ってた通りじゃないか?と思い出すようになってからはそのことには一切触れていないので気付く方は気付くかもしれないですね。あはは。
ただまぁ。個人的見解を言えばですね。推理自体は然程重要ではないです。私は一応推理できました。おおむね、推理した通りです。細かい点がいくつか違うだけでね。カルタグラに於ける「推理」は重要ではない。重要なのは題名通り、「カルタグラ〜ツキ狂いの病〜」なんだと思うのよ。
「カルタグラ」は中世の悪魔学者が使用した言葉で『魂の苦悩』を意味する。
と、ググりました。いや、カルタグラの意味が分からんかったからいつだったかな、ナナルートぐらいだったかな。調べました。調べてまたしても納得。「魂の苦悩」を現したかったんだね。「狂うほど強い想い病に侵されて」。それがこのゲームの根幹かな、と。なので、推理系かと思ったらそうではなかったから別にそこまで謎は重要じゃない気がする。私が解けたくらいだしね。正直トゥルー以外のEDはどうでもいいものです。和菜と初音のEDは要らない。他のEDは全部BDです。BDはまぁ要るにしてもトゥルー以外のEDは寧ろ要らない。もしEDがトゥルー一本で残りは全てBDですという鬼畜パネェだったとしても、その方がよかったかも。それぐらい、力の入れ具合がトゥルーのみ違うんだよね。
世界観は京極夏彦です。私は京極夏彦ファンではないからね、彼についてそう多くを知ってるわけではないんだけど、こう思い返してみると、その世界観は京極夏彦に物凄く近かったと思います。ライターさん、京極さんをリスペクトしてるでしょってくらいには、私は感じました。じゃ、京極作品ほど、その世界観にゾクゾクできたかと問われると答えは否。さすがにね。ん〜。点数を付けるとしたら80点かな。推理としてはよくあるカラクリなんだよね。だから推理好きさんは分かります。疑問が浮かべばそれについて考察して、それが大体合ってたからね。なので上野事件も由良事件も見えてきます。だからさ、推理に重きを置いていないのなら、もっとこうドロドロしてもよかったかなと思います。魂の煉獄を書きたいのであれば、作中人物がもっと己の煩悩に従って行動しても良かったかなと。ただ一点、私が高評価を付けるとすれば「上月由良」という存在を丁寧に練り上げた事。このゲーム、由良が全てです。
【システム】
別に不具合なし。戻れる機能はないですが、まぁセーブポイントが小まめにあるので別に無くても大丈夫かな。セーブにコメントを添えられるのが思いの外良かった。私のようなポンコツ脳みそには快適でした。分岐セーブはどれだったけぇ……orzチーン、ってならずに済んだからね。名前を変える機能もないです。ギャルゲはそういう仕様なのかしらね? そもそも私はデフォ派だから関係ないけどね。
【音楽】
良かったです。基本的に私、ピアノ伴奏が好きなのね。ピアノ伴奏が多かった。中でも「月の涙」「慟哭」というしっとりしたBGMは大好きです。
【スチル】
CGは差分含めて323枚。これはかなり多い。ん〜。カルタグラのストーリー的にそんな長いゲームではないです。私がチンタラしていただけで。なのにこの量は凄い。そしてどれも丁寧で細かい。本編中もお話した通り、随所で流れるようにCGが入ってくるのよ。それもよかった。立ち絵だけでは表現しきれない、けれどフルCGにするほど強調したいものではない。ストーリーを色濃くする技法のような感じで凄く好印象。ただし秋ちゃんの顔の全貌は最後まで見れなんだ。乙女的にそこが惜しいように思う。
【エチ】
エロかった(笑) 何だろう。これがオトゲとギャルゲの決定的違いかも。オトゲはBDながらにもそこに深い「情念」みたいのが表現されたエチするじゃない。でも雨雀姐さんとか凜とかとする時は純粋にその行為を楽しんでる感じでした。んでもって見せ方もエロい。ん〜、どうエロいのか。男の人でさ、鏡張りの部屋に入ったら入ってる所を見せようとする人がいるでしょ? 自分のアヘ顔見てって鏡見るのを強要してきたりとか。そんな感じのスチルがチラホラありました。結合部、ガッツリ見せます、みたいな。いや、モザイクかかってるけどね。んでもって秋ちゃんの如意棒はデラックスでした。見る度見る度でけぇな、と。しかも黒いし。秋ちゃんの手練手管から想像するに秋ちゃんはかなり経験豊富な方ではないかしらと。なんだかんだいって秋ちゃんはやりチン。
【中の人】
皆様おにゃのこですからね〜。あ、あれだ。楼子の声はダメな部類です。こう鼻にかかったような甘ったるい声とその話し方。冬史さんの声は低めでかっこよかったよ。和菜と由良は双子だから同じ人なわけだけど、「え? 本当に同じ人?」ってくらい違うように感じたけど、でも、そもそも、和菜と由良のテンションが雲泥の差ほどありすぎるからそう感じたのかも。初音の声は可愛らしいし、姐さんの声もしゃきしゃきしてていい。ナナの声も、声だけ聴くなら好きだしね。凜の声は可愛くもあり、色っぽくもあり、芯があるようでもあり。やっぱり凜が一番よかったかな。
【高城秋五】
通称秋ちゃん。今回の主人公ですな。ヒーローかと問われればヒーローではないな。なんとね。この全ての事件の真相を暴いたのは秋ちゃんではなくナナなのです。いやほんと。秋ちゃんが辿り着いたのは千里教の黒幕まで。けれど千里教の実態を暴くことが終着点ではなく、由良まで辿り着くことがこの事件の全てなのね。なので、結局秋ちゃんはこれといって最後まで何もしていませんでした(笑) 頭脳担当はナナだし、武闘担当は冬史さんだし、千里教の黒幕を捕まえたのも「お前かよ!」って奴だったし、秋ちゃんは見事にエロ担当でした。エロの時のみ光る男、秋ちゃん。秋ちゃんが誇れるものは最早ティンコのみという始末。ただまぁ、オペラ座のクソのように糞だったかと問わればそうではないんだよね。秋ちゃんは秋ちゃんなりに一応考えちゃいたんだよね。それなりに推理もしてたし当たってたし。ただ詰めが甘いと言うか、どこか間抜けと言うか。クソのように不快ではないけど、この上なく頼りない主人公ではありました。
【上月和菜】
ちっぱい和菜。あれだね。こういう子が実際近くにいると疲れそうだけどね。でもナナ→薫→初音をはさんで次に楼子、で、和菜でしょ。わりとすんなりシナリオには入り込めた。初音は良かったんだけど、何も解決しないままだったしね。こうこちらとしても消化不良キャラではあるんだよね。可愛いだけではダメなんだよ。その点、和菜のルートでは一応、事件は片付いたかのように見えました。がしかし。その実何も片付いていなかったんだけども。千里教の黒幕も勘違いしたまま、由良の行方も勘違いしたままだったしね。なので、どうせなら、トゥルーでない和菜も死ねばそれなりに面白かったのかも。爽やかに終わってはいますが、何もかもが宙ぶらりんのままで終わった感がありました。ただね、トゥルー以外のEDはこんな感じの宙ぶらりんでおkなんだよね。真相はあくまでもトゥルーのみでっていう姿勢でおk。ただトゥルーの最後の和菜はお花畑満載でした。由良のことはよく分からないまでも、由良が「どこまで私を苦しめれば気が済むの……」と漏らした気持ちは和菜よりも分かるよ。そりゃそうだろう。トゥルーでの秋ちゃんと和菜は脳内花畑が満開状態で、そりゃもう由良に対して鬼のように酷かった。人によっては捉え方がまた異なるだろうけども、少なくとも私はそう感じたよ。あれは由良があまりにも可哀相すぎだ。
【初音】
この子は可愛かったねぇ。それだけでした。可愛いだけなんだよ。これといって何をしたわけでもなく、一途で純粋で脆いようでいて芯があって、一言で「イイ子」と評することができるほどの良い子でした。でもそれだけなんだよ。「可愛くていい子」キャラは実は何の個性もないんだよね。私的に。だからわりとすぐに飽きるんだよ。そして運の悪いことに、私は「可愛くていい子」の究極のキャラをもう既に知ってるんだよ。そう。紅花のナランです。「可愛くていい子」でありながら、エロゲキャラのくせにエロを封印して男へと見事すぎるほど見事な成長を成し遂げたナランがいるからこそ、初音を見れば見るほど、「可愛くていい子、それ以下ではないけれどそれ以上にはなれない子」って思えちゃうんだよ。ナランを知らなければ「攻略キャラじゃ初音が一番良かったかも〜」って言ってるかもしれんが、ナランを知った以上、あれ以上か、せめてナラン並みの究極キャラじゃないとね。
【高城七七】
気持ち悪いキチ妹。俺の妹がこんなキチガイなわけがない、とでも言いたい。最後の方までくれば慣れたよ。慣れはしたけど、でもやっぱりすべてにおいて気持ち悪い。あのキャラ、需要があるんだろうか。ナナ萌え〜、な男子がいるんだろうか。甚だ疑問です。頼りない秋ちゃんに変わって事件の全貌を明らかにしたのはグッジョブだよ。そこは素直に称賛するよ。でもやっぱり思ってしまうんだよ。お前がちゃんと動いてりゃ少なくとも凜は助かったんじゃねぇのかと。ナナは薫の事を黙っていた以上に、薫と一緒に多分凜の肉も食ってるしな。凜のじゃなくてもカニバリズムがどんなものかを知りたいっていう理由だけで。こんな気持ち悪い妹がかつていただろうか。二次元の妹はこぞって可愛いもんだと思っていた私が無知だった。こんなどうしようもない、救いようもないキチな妹もいたんだと知ることができました。がしかし。そんなことはどうでもいいわぁあああああ!! 知らんでもいいことは世の中沢山あるわぁああああああ!!
【蒼木冬史】
やだこの人、かっこいい。これに尽きる。そのくせ、やだこの人、可愛らしい。凜の次に好きです、この人。抱かれてもいい。冬史さんは隻腕。隻腕なのにその強さたるやすさまじいものがある。凄かったよ。カルタグラ、ヒロインは凜で、ヒーローは冬史さんでいいんじゃないかなってくらい、このツートップは凄かった。ギャルゲに萌えなんて期待もしていなかったけど、凜と冬史さんは違う。そこには確かに萌えがあった。冬史さんの活躍を言いたいんだけど、それ言っちゃうとネタバレになるから言えないんだよ。でも私は信じていたね。最後、冬史さんはある人物と格闘することになって相討ちな感じの描写が流れたけど、あんな糞にゃ冬史さんは殺されない。ヒーローは死なない、これ二次元の鉄則。ヒーローは死なない。
【綾崎楼子】
この子のエピソード、いる? いらないと思うのは私だけでしょうか。いやぁ、いらないよ〜。この子はどのみち死ぬ運命の子です。で、殺されるのは薫が自害した後。上野連続殺人事件が終着した後ってことになるのね。あの事件は片付いたはずなのに何故、楼子が殺されなければならなかったのか。これを植え付けたいためにこの子は存在するんだけど、でもそれ、凜が殺されたことで読めちゃうから別に楼子が殺されたところで、その読めた理由の念押しにしかならないんだよね。だからこの子は要らないと言えば要らないんだよ。あ〜。あと、ナナが本気出して犯人を見つけようとしたきっかけにはなかったけどね。友を殺されたことでナナは本気出して犯人を割り出そうとしたのね。唯一、ナナの人間らしいところを見たのはそこだけでした。それを踏まえても要らないんだけどね。
【上月由良】
もう一度言います。カルタグラは由良のゲームです。全ては由良へと進むエピローグみたいなもんでした。由良は出てくるし、そして、由良が使ったトリックは使い古されたネタなので推理好きならばすぐに暴けるでしょう。由良に関しては何も言いません。ただ一つ。トゥルーに入る時は、一から始めるのがいいです。最初から物語を読んで、純粋に由良への道を歩いてください。私が付けた80点は全て由良の評価だと思ってよいです。トゥルー。さすが、トゥルー。由良だけを見るならば、完ぺきでした。その後の秋ちゃんと和菜のやりとりで10点は下がったようなもんです。「みんな幸せに」は、ないよね。どんだけ脳内花畑なんだよと。お前らの自己満足の為に由良は生きてんじゃないんだよ。そら由良もブチ切れるわ。
主だったのはこんなもんかな。後は凛と雨雀姐さんだね。凜ね。誰よりもイイ女だと私は思うけどね。凜の死ぬシーン、殺された後ではなくて、殺される前。「秋さん、……助けて」には泣きそうになったね。可哀相に。秋ちゃんが頼りないばっかりに。しかも、ナナEDで、薫に飼われた秋ちゃんに対し、幻影となって「私の肉を食べてもいいんすよ。だってそうしたらずっと秋さんと一緒にいられるから」とか。どんだけイイ子なんだよ。その時の言い方がね、重くならず、いつもの軽口の様に言うあたり、本当に秋ちゃんを気遣ってたんだなってのが伝わってもう……。
カルタグラ、ぶっちゃけいくつかのエピソードを回収してないんだけど、それは話しに盛れなかったのか、敢えて外したのか、それは正直分からない。秋ちゃんが何で警察官を辞めたのか、何の事件がきっかけで辞めたのか、由良と秋ちゃんが交わした約束とは何だったのか、その辺の謎が回収されませんでした。ただね。ん〜。改めてオペラ座やってて良かったな、と思うよ。オペラ座では何一つ明らかにされなかったでしょ。だから何一つ作中人物たちに同情することはなかったんだよ。ただもうわけ分からん状態で。カルタグラの場合はそれはなかったからね。気になるけども、そこがストーリーに重要な部分かと問われれば違うからね。オペラ座をやってなければ「中途半端」って思ったろうけども、上には上がいる。あれに比べれば万倍マシって感じです。
さ。いよいよ終わったね。ネタバレ感想も書こうかと思って書いてたんだけどね。私の推理を添えて。でも消しました。やっぱりこれはネタバレを見ると面白くないと思うから。薫が上野事件の犯人ってのはバラしてもおkでした。あの事件はまだ序章にしか過ぎないから。京極好きさんにはちょい受けるかも。本格派さんには物足りないでしょう。「なっるほど〜! やられた〜!」ってのはなかったから。全体を見ればまぁ面白かったです。グロイの苦手な人はちょっと厳しいスチルが何点かありました。でもジェイソン見れるよって人は大丈夫……。ジェイソンって古いな。SAWか。今の子たちなら。SAW見れるなら全然大丈夫です。
さ。というわけで、今回はプレイ日記を書いてたような抜粋感想を書いてたような分からんもんになりましたけども。毎度見て下さっていた方々、ここまでの御拝読ありがとうございました!
次回作はですね。プレイ日記しない感じのオトゲに戻ります。また感想を載せますね。
というわけで、今回も一本締めで!
長々とお付き合い、有難うございました!
今後ともソラをよろしくお願いします!
では、よ〜〜〜〜〜〜〜っ! はいっ!
ソラでした(・∀・)ノ