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魚の子♪


「ぜーろぜろぜろ魚の子♪」

「うぜー」

「だってさーあの先生の授業つまなくね?うちリコーダーとか吹けないし」

「それ位できろよ」

「でもよく考えたらさ、零が魚の子とかうけない?どっちかっていうとハイエナって感じなのにね」

「だからなんだよ」

「だから面白いんじゃん!」

「ますますうぜえ」

「ぜーろぜろぜろ魚の子、青い海からやあってきた、ぜーろぜろぜろふくらんだ、まんまるお腹の、おとこのっこ♪ぶっ、ぎゃはははははははは!!」

「お前まじで殴ってやりたいんだけど」

「おとこのっこ♪やばいわーこれハマった。さぁ一緒に歌おっか!」

「誰が歌うか!」

「ぜーろぜろぜろ魚の子。くす、そっちの音楽の方が楽しそうだね。僕も入れてくれるかな?」

「あ、変態枢さんも歌いたいって。よかったじゃん零。じゃあご一緒に、せーっの」

「「ぜーろぜろぜろ魚の子♪」」

(次から音楽の授業はサボろう)

暁の恋路


「だからさー言ったじゃん」

「ああ、わりぃ」

「そこ!暁の悪いとこはお人好しすぎんだよなー」

「…はぁ」

「まぁ、ため息つくなって。今度の休み、うちが瑠佳誘ってみるから」

「ほんっといつもさんきゅーな」

「いいってことよ。まぁこのフラペおごってもらったし」

「あ、俺も誰か誘うか?」

「確かに。4人の方がいいかも」

「誰か呼びたい奴いる?」

「えぇー、特にいない」

「ちょっとでも気になる奴とか」

「…やばい誰もいない」

「僕はどうかな」

「んぎゃあああああああああああ!!!!」

「すわっす、玖蘭先輩」

「同学年になったんだから先輩はつけなくていいからね?」

「いやでも玖蘭先輩は先輩っすよ」

「くす、ありがとう」

「って馴染んでじゃねえよ。おいお前なんでここにいるんだよ」

「学校帰り、君が男と2人きりでスタバに入ってくのが見えてね…もちろん意図的に後をついてきたんだよ」

「今、さらっとアブナイこと言ったよね」

「で、さっきの遊びの話し、残りの一人は僕でいいんじゃないかな?ね、架院」

「…はぁ」

「じゃ、僕はこれでお邪魔するよ。ここのフラペおいしいねごちそうさま」

「っておいいい!あいつ、うちのフラペ全部飲みやがった…」

「…はぁ」

「って暁どったの、うちより暗い顔して」

「だって玖蘭先輩だぞ。来るの」

「あ゛。瑠佳…」

「勝ち目ぜろだろ…」
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