「だからさー言ったじゃん」

「ああ、わりぃ」

「そこ!暁の悪いとこはお人好しすぎんだよなー」

「…はぁ」

「まぁ、ため息つくなって。今度の休み、うちが瑠佳誘ってみるから」

「ほんっといつもさんきゅーな」

「いいってことよ。まぁこのフラペおごってもらったし」

「あ、俺も誰か誘うか?」

「確かに。4人の方がいいかも」

「誰か呼びたい奴いる?」

「えぇー、特にいない」

「ちょっとでも気になる奴とか」

「…やばい誰もいない」

「僕はどうかな」

「んぎゃあああああああああああ!!!!」

「すわっす、玖蘭先輩」

「同学年になったんだから先輩はつけなくていいからね?」

「いやでも玖蘭先輩は先輩っすよ」

「くす、ありがとう」

「って馴染んでじゃねえよ。おいお前なんでここにいるんだよ」

「学校帰り、君が男と2人きりでスタバに入ってくのが見えてね…もちろん意図的に後をついてきたんだよ」

「今、さらっとアブナイこと言ったよね」

「で、さっきの遊びの話し、残りの一人は僕でいいんじゃないかな?ね、架院」

「…はぁ」

「じゃ、僕はこれでお邪魔するよ。ここのフラペおいしいねごちそうさま」

「っておいいい!あいつ、うちのフラペ全部飲みやがった…」

「…はぁ」

「って暁どったの、うちより暗い顔して」

「だって玖蘭先輩だぞ。来るの」

「あ゛。瑠佳…」

「勝ち目ぜろだろ…」