夜中以外怜大と遊びながらずっと見てました。
怜大も四歳になりだいぶ色んなことが分かるようになりました。
『このお友達目が見えないんだって。
だけどこんなにピアノが弾けてすごいね。
きっとすごく努力したんだろうね』
等とお話しながら見ました。
怜大もまだ純粋なので
『なんでおめめ見えないの?
お耳聞こえないの?』
と純粋に不思議なようでした。
あたしは昔から怜大には
“世の中には色んな人がいるんだよ。
目が見えない人、耳が聞こえない人、病気と闘っている人。
だけどそれで良いし何が困っている人がいたら助けられる人が助けてあげたら良いだけ。
みんな苦手なことがあるように同じことなんだよ”
と。
今回は
『怜大はみんなちゃんとあって良かった』
と言うので
『健康な人は困っている人を助ける為に健康に生まれてきたんだよ。
だから困っている人がいたら助けてあげようね』
と言うと
『そうなの?分かった〜そうするね』
と言っていました。
あたしは腕に火傷の大きな傷があって酷いことも散々言われてきました。
怜大も身体に斑点があります。
だからという訳ではないですが人の痛みが分かる人間になって欲しい。
自分や周りの大多数と外見が違っても馬鹿にしたり偏見の目で見たりせずに普通に手を差し伸べれる人間になって欲しい。
多少アホでも落ち着きなくても良いから人間として大事な心の部分がしっかり温かくて優しい魂のある子に育ってくれたらいいなぁと思います。
バスでお年寄りがいたらサッと席を譲れるような。
あたしはそれが恥ずかしがらずに出来るようになったのは高校生になってから。
だから怜大には小さい頃からそういう気持ちが芽生えてくれたら良いなぁと思います。