話題:恋人と家族
この前会ったとき、彼がお土産をくれました。
ママとパパにも食べてもらってねって言ってくれたから、食卓の上に蓋を開けて放置。
獲物を誘う罠のように置いておいたところ、無視するわけにはいかなかった父が見事、手を付けてくれました。
わたしの作戦勝ち?笑
それお土産ー
誰から?
え?彼氏から
ほー、どこ行ってたん?
北海道の実家、ぱぱとままにも食べてねって
ふーん、それは気使わしたなあ
気は使ってないよ(笑)
はじめて、まともに彼がらみの会話ができました。嬉しかった。一歩前進したなって彼も言ってくれてよかっです。
話題:初めて話した時の思い出
あの時も彼は、わたしの目をじっと見つめていました。
瞳の奥に何かあるのかなといつも不思議に思います。
ただ単に目を、瞳を、見られてるわけじゃなくて、望遠鏡や顕微鏡を覗き込まれてるような、そういう気分です。
左、右、両目、ピントが何回かずれては合わさり、わたしは彼の目に映る自分を眺めるだけ。
わたしには見えない景色、彼にしか見えない景色。
それはなんだか、特別であるかのように思うけれど、わたしにしか見えないものもあるわけで。
だから、寄り添っていたい。
一生この目は俺を映してくれる、と呟いた彼がとてつもなく優しくてあたたかくて、泣きそうになった。
離さないでと呟くと、彼は魔法を使いました。
「約束する。
守るからな」
約束なんてわたしは嫌いだった。
でもそれはまるで誓いのようで、たまらなく愛しいんです。