何だかリアタイに書くネタとしては長くなってきた。
長すぎるのはこっちに書くとしよう……。
妄想ネタ←
会話文だけのネタです。
陛下=男装の麗人であり、ある商人はその(弱みだと勘違いしてる)事実を知っている唯一の人物。
何故こんな悪党が唯一の人物なのかは色々あった為である←妄想の産物とも言う
陛下二十代後半、ある商人年齢不詳(見た目三十代後半から四十代半ばくらい)元ネタの人には髭ないけど、イメージがなー
創作メモ帳
1
「私はお前を信じているぞ。心を入れ替えた……とは思っておらぬが」
「しからば、何故そう易々と信じて下さいますのか解りかねます。人間と言う生き物はやはり疑う生き物に御座います」
「私はお前を信じている。何せ金の為であれば何でもする男。金を出すのは私だ」
「陛下以上に出資して下さる方がいらっしゃいましたら、裏切るかもしれませんよ」
「何度も言わせるな。何であろうと、私はお前を信じている」
2
「最近、お前の屋敷近くで人がいなくなる事件が起こっている。何か知らないか」
「陛下、やっぱり私をお疑いになっていらっしゃるのですね」
「いや、そうじゃない。何か知らないかと尋ねているのだ。例えば……。お前を恨む人間など沢山いて、見当もつかないか」
「ごもっとも。もしよろしければ、我が屋敷にて張り込みなどしては如何でしょうか。陛下自ら一晩中……」
「嫌な男」
「陛下、やっぱり私をお疑(ry
3
「陛下の弱みを、私は握っておるのです」
「だからなんだ? ここで私の弱みを暴露すると脅し、私を王座から引きずり下ろすつもりか? そのつもりがあるのなら、とっくに反乱を起こしているだろう」
「では何故、私は反乱を起こさないのだとお思いですか」
「もし私を脅すつもりなら、お前の会社ごと消えてもらう事になる。それに、反乱を起こしてもお前に利はない。国の運営などお前の性には全く合わないだろう。ならば、国から発注されるものに法外な値段を吹っ掛けるほうが儲かるはずだ」
「ごもっとも。しかし、私は陛下の弱みを握っておるのです。もう少し何とかなりませんか」
「提案は却下だ。下がれ」
4
「陛下、先日あの者の屋敷に怪しい人物が出入りしているとの報告が……」
「私の所にはそのような報告一切入っておらぬ。確かな証拠を持ってきたならば信じてやろう」
「私の情報原は確かですぞ。後々後悔なさいませぬよう……」
「私の情報網も確かなものだぞ。お前が夜な夜な“ピー――(放送規制)”や“ピー――”だとか言う話も聞くが……」
「……は?」
「私は目を瞑っている。全く、全然、さっぱり気にしていない。だが、もしお前が私を裏切るようなそぶりが見えかくれした場合……お前を裁く罪状など、両手に余る程あるのだよ」
「陛下、ちょっと嫉妬してます?」
「誰かー、誰かおらぬかー。こやつを引っ捕らえ、牢へぶち込め」
「アーッ!」
5
「例の件、どうなった? 行方不明になっていた人間は戻ってきたようだが……」
「はい、私の屋敷の周りで起きている事件の事ですね。それについては……」
「?」
「犯人私です。はい。白状しました。これでよろしいでしょうか、陛下」
「何故? 理由が解らないのであれば、お前が白状しようとも意味がない」
「ちょっとだけ新しい商品の被験者……じゃない。体験モニターをしてもらっていたのですよ。化粧品です」
「……本当に?」
「あ、陛下。やっぱり私を疑ってらっしゃる……と言うより、あれだけ私の私生活の事御存じなのに、何故お聞きになるのか不思議ですね」
「あぁ、あれはただ吹っかけてみただけだ。まさか本当に“ピー――”とか“ピー――”とかだとは……」
「わーわー……聞こえない聞こえない……」
「取調べの前に、口髭にカプチーノの泡が付いておる。拭いておけ」
「わーわー……聞こえない聞こえない……」
6
「いやー、陛下は本当にお強い。賭けにならないと皆、歎いておりますよ」
「嫌みか、ソレ」
「はははは……。そもそも、手加減無用とおっしゃるのがいけないのです。そんな事を言わなければ貴方はこの国の王。皆怪我をさせぬようにと手心を加えてくれるでしょうに」
「バカか、お前。試合に手心など、不名誉極まりないではないか。手心を加えられた上で勝ち、有頂天になるようなバカ殿には決してならん」
「よい心掛けです。実力で勝つには、まず身体を鍛えませんと……」
「……珍しく正論だな。……明日は大雨だ」
「では、雨の夜長は私とご一緒に身体を鍛える事にしましょう」
「断る」