法律相談事例集

弁護士： ご主人は、仕事をやめて年金で生活しておられるわけですね？

相談人： はい。昼間から家にいられると私も困りますので、市が主催する文化サークルに送り出したのです。ところが、そこで知り合った女性と交際しているようなのです。

弁護士： 単に一緒にお茶を飲む程度だったら、問題ないのではありませんか？

相談人： いいえ、その段階を越してしまったのです。

弁護士： 具体的にはどういうことですか？

相談人： 不倫です。女と浮気したんですよ。

弁護士： どうしてそれが分かりましたか？

相談人： 私の友人に頼んで、夫の車を尾行してもらったんです。そしたら、二人でラブホテルに入ったのです。それも１回ではありません。

弁護士： だったら、日時とか場所の記録もあるんですね？

相談人： はい。素人写真ですが証拠写真もあります。

弁護士： そうですか。それでしたら、まずはご主人に対して、その女性との交際をやめるようにきちんと話した方がいいと思います。

相談人： わかりました。でも、私としては悔しいので、相手の女性に対して慰謝料を請求したいと思います。

弁護士： なるほど、それは出来ると思います。判例でも、もちろんケースによりますが、300万円前後の慰謝料が認められることは多いように思います。

相談人： ぜひ、それをやってください。

弁護士： ただ、ご主人との関係が円満に戻るのか、離婚になってしまうのかは、慰謝料の金額にも関連してくるのですが…

相談人： その点は、夫とよく話し合ってみます。

弁護士： ご主人と女性は連帯責任の関係ですから、離婚で慰謝料300万円もらうと、女性には別に請求できないこともあります。

相談人： そうなんですか。ともかく今のまま泣き寝入りはしたくありません。やってみます。