泣いてたまるか、と
堪え耐えた
涙は
呆気なく頬を滑り落ちた
一度は耐えたけど、ダメね。
変なプライドで耐えた涙は些細なきっかけで、脆くも決壊。
弱いね。
私は一人でも平気だし、人に自分から近づくことはあまりない。
自分のペースでいたいから。
端から見たら自分中心に見えるかもしれない。
だけど、それはある意味「相手」を強く意識しているということで。
本当に自分中心の人は、自分が中心であるということすら意識しないのだろう――他人に関心がないから。
本当に自分中心の人は、自分のペースがどうだとか言わないだろう――それが普通のことだから。
私は自分中心もどきで、出来損ない。
自分中心だと言う時点ですでに相手を意識している。
自分のペースを気にする時点で、やっぱり私は乱す「相手」を意識している。
だから、こんなに打ちのめされるんだ。
私は私の存在を感じたいの。
私の存在を実感したいの。
その唯一の手段が「相手」だから。
だから私は他人を遠ざけ、けれど何より依存する。
「存在」が存在していることを確認したいから。
でも、怖い。
私は、
「存在」を否定されるのが何よりも何よりも怖い。
だからお願い。
私を否定しないで。
否定は絶望しか生まないから。