tear*dropの片想い

で、観たんですけれども。
エロい、というより暴力行為でのR15なのかな、という印象を受けました。
直接的な描写はあまりなかったです。

私の感じ方としては、「BL」というよりも「共依存」。
みつおとミツオは一緒でなくてはならなかったのだ、ということを痛感させられるエンディングでした。

私がこれまで見たどのBL実写映画よりもしっかりした完成度でした。
それでも端折られてるシーンが多少なりともあるんだろうなぁ
ラストの問いかけに対する答えがないのもちょっともやもや。
原作には答えがあるみたいですけど、原作未読の私からしたら、観終わった後に「二人は死んでしまったのでは…？」という結末を想像してしまったので
原作と実写に解釈の違いが生まれるのはちょっとなーと思いつつ。

それ以外の心情、演技、臨場感。
すごかったです、月並みだけどほんとすごかった。

思いのベクトルが、高校生から大人になるまでを通して如実に変わっていくのも非常に面白い。
俊さんが淵上さんを犬認定した高校生時代、矢印は俊さんから淵上さんに向いているとばかり思ってたけど
俊さんの思いの矢印のせいで淵上さんのベクトルが歪んでいくのも非常に見ごたえがありました。
これも、役者のミステリアスな瞳が魅せる技なんだろうなあ。

病院のベッドの上で殺してやる…！と言いながらキスをするシーン。
あそこが本当に好きです。
淵上さんの優位に立とうとするけど、肝心なとこで弱い俊さんの役のキャラクターがあふれてきてて、もう、なんか、もう…

いやー、本当にすごい映画でした。
パンフレットも買っちゃったもんな(笑)
これ、観なかったら後悔していたかもしれません。

劇場広がってくれてよかった。
みなさんも気になったら是非、足を運んでみてください。
一見の価値はあると思います！

Lapin*