お題 この感情に名を付けるならば



この感情に名をつけるならば

それは『恋情』と『執着』


思って想って悶え苦しんだ行き場の無い恋心が蜷局を巻いてふきだまっている


ただ拒まれたのならば忘れられた想い


でもたしかに想いは重なって

刹那の至福を味わって

あの禁断の実の甘やかな香りを知ってしまっては

もう忘却すら許されない


この心の臓が終わりを迎えるその時まで

鼓動と一緒に想いを刻み


君とこの『恋情』に執着していく