いつものようにスライムをばったばったざっしゅざっしゅと虐殺をしていたら、草むらに女の子が倒れていた。
よく見ると、熱にうなされていて、しかも悪魔のような角としっぽをはやしている。
きっと悪魔に取り憑かれているに違いない。
そう考えて、彼女をつれて教会にいくことにした。

なぞの しょうじょが なかまになった!

教会につくと、初老の聖職者が、祭壇の前で舟を漕いでいた。
「あの、すみません。この人を治してあげてほしいんですけど」
目を開けた聖職者は女の子を見、俺を見、意味ありげに目配せをしていった。
「おお勇者よ、死んでしまうとは情けない。これではたとえ聖なる力をもって生き返っても魔王など倒せまいよ。
しばらくどこかで修行するがよい」

この色ぼけは何を勘違いしているのか。何か?魔族の少女と勇者との禁断の恋ってか?
どうみてもこの子取り憑かれてるだろ。魔族の肌の色じゃないだろ。

「う・・・うれしいです勇者様・・・・//」
うなされてる少女がかすれた声で言った。
何抜かしてんだてめえ。
俺は勇者だぞ。
魔王倒しにいかなきゃただのニートじゃねえか。

「ふぉっふぉっふぉ。さあ、幸せにな」
裏口のドアをあけた聖職者。

ゆうしゃは めのまえがまっくらになった。