話題:猫
うちには猫がいる。
どこにでもいそうな色
しっぽの長いねこ。
寒い日に、ウチのドアの前で
飢えて、死にかけていた。
動物の回復力とは凄まじいもので
ごはんを、ガツガツたべて
いまでは、やせてもなくふとってもいない
いつも毛繕いにはぬかりがなく、
前足の先ならしっぽの先まで念入りに整え、
毛並みも艶々な魅惑のボディを手にしている。
普段わたしにはさほど興味がなく、
仕事から帰ったら出迎えてくれるが
順位でいうと、母にかまってもらえなければ
二番手のこいつと遊ぶか。(あそんでやるか)
と思われている。(憶測)
そんなねこの行動が気まぐれで不思議だと
思った出来事があって、
わたしが新しい仕事をはじめて、
慣れるまでの間は
なぜかわたしの部屋でわたしの足元でゴロゴロ喉をならしながら寝ていたのだ。
いつのまにか大丈夫だと判断されたのか
また以前とおなじよう、ねこは母の部屋で寝るようになった。
わたしは新しい環境にいくと、食欲がなくなり
体調を崩してしまうことが多い。電車にのると目眩がしたり冷や汗をかいたり脚もすごく浮腫む。
でもそれも一時で、慣れれば普通になる。
ねこが夜やってこなくなったころには
普通になっていた。
いまもわたしの部屋で昼寝をしているが
一切ベッドではねない。
ねこは母のことが一番すきだ。
でも、わたしにとって、このねこは
欠かせない毎日の癒しである。