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【旅の恥は掻き捨て】E


濃密で官能的な夜が明けた翌朝
清々しい青空が広がっていた。


「うっ…!!太陽が、眩し…っ」
「…腰、痛いんですけども…」
『ふぅ…イイ朝だねぇ…』
『本当に。絶好の観光日和です
ね』

上から、ナユタ、てる、ソウシ
そして未散。本館で朝食を食べ
ながら、本日の予定を話してい
る。彼女'sの恨めしげな視線を
物共せず、血色の良い彼氏's。
そんな彼女達も眠そうでは有る
し、頬は赤みを帯びてはいるが
基本的には肌の色艶は良い。

『てる どうしたの?そんなに
私を見つめて…』
『…ナユタ。よそ見をしないで
ちゃんと食べて下さい。今日は
あちこち散策しますから、お腹
空きますよ?』

昨夜の、危険なまでの…あの、
妖しさは、成を潜め…いつもの
二人だ…。
まるで、昨夜の事柄全てが夢の
出来事の様で……。

  『『…それとも…』』

ボンヤリとして、箸の止まった
二人に、未散とソウシが笑う。


―まだ、足りませんか?私達が


妖しく未散は笑い…ナユタの太
股を、優しく撫でる。
同じく笑ったソウシが、てるの
肩を抱き寄せ、耳元に口付ける

―大丈夫ですよ。今夜も…、
存分に、味わって貰いますから

   『『私達を…』』



未だ未だ楽しい旅行は終らない

           【完】
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【旅の恥は掻き捨て】D'-2

【旅の恥は掻き捨て】D'-1

【旅の恥は掻き捨て】閑話


  《 ソウシ+未散 side 》

頭が、ふわふわする…。
未散が触れたトコ、気持ちイイ
ふふっ てるの顔、真っ赤…。
可愛いなぁ。アレ?ソウシ君?

―ねぇ…ナユタちゃん?もっと
気持ちイイ事、皆でしない?

そんな甘い声で、囁かないで…

―そう…このまま、私達に身を
委ね…本能の赴く儘に貪り合い
ましょう…。

未散まで…そんな事、言わない
で…。惑わさないで…。…でも
このまま二人の熱い視線に晒さ
れ続けたら…私は、どうなって
しまうの…?

―――――――

てるに抱きついた、ナユタの脇
下に手を入れ、自分の方へ引き
寄せたソウシ。
焦点の定まらない瞳を彼に向け
不思議そうに首を傾げながら、
大人しく腕に収まり、胸元に頭
を預けるナユタ。
そんなナユタの髪を撫でる、
ソウシの視界には、布団に横た
わり、軽く意識を飛ばしている
てるに近付く、未散の姿が映っ
た。

『それじゃあ…お互い、楽しも
うか…。 ね?未散…』
『…えぇ。そうしましょう。』

ソウシの、そして未散の…各々
の腕の中に居る…己の彼女を、
見やる。
愛して止まない、愛おしい人。
だが、今、腕の中に居るのは…
友人の恋人。
その恋人を今から抱く。
彼氏である友人の前で…
…そして己の愛しい人が、他人
に抱かれる。
己の目の前で…。

その背徳感が、堪らなく……

『…顔が、ヤバい事になってま
すよ? ソウシ』
『…ん?それはイカンイカン』

ため息混じりに呆れた声で言わ
れ、慌てて表情を引き締める。

―でも…やっぱり…

『…堪んないなぁ これは…』

束の間の休息をする、てるの姿
に思わず、笑みがこぼれる。
彼女が未散の手で、どう、乱れ
るのか…そして…ナユタが、己
の手管で、どう乱れてくれるの
か…。考えただけ、でも…

『…やっぱり、堪らないねえ』

獲物を前に舌舐めずりをする、
獣の様に…ソウシは微笑った。

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【旅の恥は掻き捨て】D-3

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