あなたの唄は血管のようだ
熱く燃えるから体温が上がる
心の中に残った余韻が
宇宙を彷徨うロケットみたいに
エネルギーで溢れているのは
全身を伝う音楽の力
巨大な渦に巻き込まれた磁場を
引き受ける時のあなたの笑顔が
この目で確かめられて良かった
バンドの存在が大きくなる度に
私は置き去りにされた気がして
手作りの縫いぐるみを放り投げて
あなたの足を引っ張ろうとした
私の想いが届きますように
先走る胸の鼓動が
ライブハウスの裏で空回っていた
ファンクラブは無いけれど
会員番号No.1の
ネームプレートに傷が付く前に
伸ばした爪を切ろうと思った