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『寄せる想い、桜』

統合、

ともすれば町名さえ無くなってしまう

今日この頃、


あの日、あの時、感じた思いは

どこにゆくのだろう、、、

....................


今はほとんど無くなってしまった
木造の小学校の校舎。





通学路のなだらかな斜面に植えられた
桜並木は朝夕の子どもたちを
ずっと見ていた。


新学期四月には、

朝日に照らされた桜の花びらを受けて登校する
新入生の気持ちを華やかに彩った。



真夏八月には、
部活で汗を流す子供たちの
真っ赤な頬を
木陰を吹き抜ける風で拭った。




今は昔に思い出をとどめて、
統合で名前だけは町になった
田舎の山間(やまあい)に資料館として
その存在を懐かしむ人の訪れを
静かに待っている。




中庭の建物寄りの花壇は花でいっぱい。


灌木もだれかの手できちんと手入れされている。


教室うしろのカバン置き場の動物シール。


裏庭の女子バレー部室前の貼り紙に、
書かれた「痴漢防止」の注意書き。


校庭の大きな木の下に
ぶら下げられたバッティング用の古タイヤ。


それにぶら下がって遊ぶ下級生。



子どもたちの声が聞こえるような気がするのは

まぼろしだろうか、、、


むかしの記憶をとどめた

変わらぬその姿を集めた

写真集が密かなブームだという。



資料館のパンフを撮影しました。



..................


[あとがき]


運動会の時には村中で集まって

お祭りのようだった、

笑ったり、泣いたり、転んだり、


あっ、そうそう転んだ子が最後まで走ると

1位の子より大きな拍手を貰ったり、、、(笑)

『荒れ地に咲く』

ながれる雲と漂う夏草の匂い

滑らかな緑のビロードのながい丘の

染み出す流れの上に織りなす風景は、

一千一秒の瞬きを赦さず、

息を飲む美しさで車窓を流れてゆく。


....................




「どちらから?」
”From which one? ”

「?」
"?"


ふいに、声をかけられ我にかえる。

ぼんやり外を眺めているうちに

車内はいっぱいで、

気のよさそうな少し小太りな御婦人と、

その孫娘らしい子どもが隣に座っていた。

急に話しかけられて戸惑いながら、


カタコトの英語で返事をしてみる。



「日本から、」
"From Japan,"

「そう、ひとりで?」
"Oh, are you alone?"

「こちらに親戚でも?」
"Is this your relative here?"

「いいえ、休暇で、」
"No, on vacation,"




「そう、ヒースは美しいでしょう?」
"Yes, Heath is beautiful, is not it?"

「気に入った?」
"favorite?"

「ええ、とても。」
"Well, very much."

「そう、よかった、よい休暇を、」
"Okay, good, on a good vacation,"

「ありがとうございます。」
"Thank you."









どこまで走っても 
羊にしか会えない一本道


ものすごい勢いで流れる白い雲、


濃い霧の一瞬の晴れ間に
輝く虹の橋、


荒れ地を覆うように
丘一面に咲くヒースの花に

声を失なう。


それはまだ、
人の手に触れられていない未知の



生れたての大地の清々しさに満ち、

異世界に迷いこんだかのようだった。



また訪れる暑き日に永遠を想う…



.................



ヒース(Heath)は、本来はイギリス北部、
アイルランドなどにおける平坦地の荒地のこと。

その荒れ地は 薄い表土と砂でできており、
耕作や牧畜には適さず人口密度は低い。

表土に生えるヒース(heath)やヘザー(heather)と呼ばれる

エリカ属の植物によって

砂の飛散が抑えられているという。



『きもだめし』

「ジャンケンすべぇ〜」

「んだな〜」

「あとだしはなしだぞ、」

「あっ、まって、まって、」

「占うから、」


手と手を合わせて隙間から覗くと
小さな明かりが、
一つ見えたら(グー)
二つ見えたら(チョキ)
三つ見えたら(パー)

そんな風に占ったジャンケン
運を天にまかせるというか、
それは、嫌なことから
少しでも逃れるための

”おまじない”


「まだぁ〜?」

「はやく、はやく、」

「早く決めねーと真っ暗んなんぞ」

「いいよー」


じゃーんけーん、ぽん!

あーいこで、しょ!

あーーいこで、しょ!

あいこでしょ!


「ああああ、、、」



「ハハハ♪よがった〜(笑)」

「ちぇ〜、おらが一番か〜」

「ジュンちゃん、ガンバッ!」

「ふぅちゃんが、最後だね〜」



___て、、、
(最後のが怖いじゃん)



..................



ばあちゃん家から、
駅を越して真っすぐ行くと踏切
踏切を渡って、
右に昇ると小学校
小学校を通り越して
少し行った左側にお寺。


ここの境内が 

こどもたちの遊び場で、

おっきな銀杏(イチョウ)の木があって、

秋には おいしい銀杏(ぎんなん)が取れるんだけど
(それは、またのお話し)



おっきな銀杏の木を背にして


木造のこれまたおっきい本堂


本堂の下にはオケラがいて
涼しい風が吹き抜けるんだけど
(これも、またのお話し)


本堂の先に大きな池があって、
蓮の花が咲いてきれいだったんだけど
(この話は、たくさんしたからお終い。)


東側は小高い山になってて
村中のご先祖様が眠ってる
お墓、、、



(今日の主役は、この話。)


お寺の入り口
スタート地点。

お助けアイテム
碁石一つと懐中電灯

ゴールは、
ずーと向こうの記念塔

日中、遊んでいる時は
明るい楽しい極楽も

闇夜に姿を一変し
オドロオドロの
うらめしや〜

水子地蔵のヨダレかけ
風に揺られてゆーらゆら


無縁仏のピラミッド
お墓の影から
「こんばんわぁ〜」

「ぎゃあぁぁぁ〜!」








なあんだ、父さんか〜

(笑)

疎開の子どもが居たという
本堂裏の記念碑に
碁石を白と変えたなら



一目散に目を瞑り
ひたすら走った帰り道


「ハア、ハア、、、」

「ハァ、ハァ、ァ、、」


「ジュンちゃん、早いね〜」

「へっ、
恐いもんかなんでもねぇ〜」


つぎ、おめえだど、

「いや、おら行けね〜」

「よすんべ、」


「なあー、ふうちゃんも、
やだんべ?」


「んだあな〜、でも、、、」

「ふたりなら、
行けるかもしんねぇ〜」


「ズッりぃ〜、おらだって〜
ひとりで行ったんにー」


( ̄〜 ̄;) だっから女はず.りぃんだ、


(*´∀`*) ハハハ♪

(つω`*)ハハハ♪



なあんて、きもだめしは
よく夏休みの子供会のイベントであって
寺の周辺に、ちゃんと大人がいて
おどかされながらやったけど


寺の中はうっそうと暗く、
なにが飛び出すかわからない
恐怖に、ふり返ることもできず
夢中で走った。








誰が、したいの?

”きもだめし”
続きを読む

パンダは、セーフかアウトか?民意を問う。

うちのお父さんは、着るもんに、

ちーーーっとも、
関心がなくて


冬なんか、
ほっとくと
同じもんばっか
何日も着てる。


夏は流石に取りかえるけど
Tシャツに短パン
それも洗濯してるそばから
待ってて、

着てれば乾くって、、、


あほちゃうん?



.....................




(*´∀`*) パパ、
きのうもそれ着てたやろー?


( ̄〜 ̄;) ん〜?
そうかな〜?
別に汗もかかんしええやろー



(´-ω-`) そういう問題と違う、
みっともないやろー



( ̄〜 ̄;) そうか〜?
パパはどうでもいい、




(´-ω-`) だって、うちが
買ぅてやらんみたいやしー



(`・ω´・)+ ほな、
お前が買ぅてくれたら
ええがな?




と、いう事で、
パパのコーデはウチの仕事です。


だから、割とお洒落さんで
見た目年齢(頭髪を除く)50代?
と、言われますw




でもね〜
うら若き乙女が、、、
買いづらいもんがありませんか〜


男の人やて
もし、娘に”パンツ”頼まれたら
行ける〜???

ウチの子ぉは、
色が白いからピンクが似合うな〜
そんでもって、背ぇが小さいから
小花柄がええやろ〜
(ウキウキ♪♪♪)

なんて、とうちゃんおらんやろ〜?


おったら、、、変態やんwww
(ごめんなさい、ごめんなさい)



それと、おんなじでウチも

パンツ売り場が苦手です。



(`・ω´・)+ パパ、パンツぐらいは
自分で買って来なさい、、、



( ̄〜 ̄;) ええーっ
デパートは遠いし


いつもの衣料品店は
紳士もんの前に
女の下着売り場があるやろー

あの前通るん、、、ヤダ!



(´-ω-`) ヤダ!はこっちのセリフや、



すったもんだの漫才のような話ですが、
(これ、実話です。)



しょうがない、、、
パンツやて 
ほっといたらキノコが生える。



だけど、ブリーフいうん、
どれがいいか、、、
「ジーーーッ」と見つめるんも
(*''*)恥ずかしい〜♪


トランクス以外のパンツを
選ぶんは恥ずかしい〜


そのトランクスも、
ミッキーやキティちゃんなら、
誕生日のプレゼントにとか
レジのおばちゃんたちの視線も
ちっとは和らぐ、、、
(かもしれない、、、)



だから、パパのパンツは
いつもキャラもんで、
かわいい絵つき



σ( ̄∇ ̄ )パパ、これ穿くの?


( ´△`)もっと普通のがいい。


(´・ω・)じゃあ、自分で買いにいけば?


( ̄〜 ̄;)ヤダ、


(´・ω・)じゃあ、我慢しなね、


( ̄〜 ̄;) パパ、事故っても
ズボン脱げない、、、

これ、看護師さんに見られるの
死んでもヤダ、(汗)))))



(*´∀`*) ハハハ♪
じゃあ、これは?









( ̄〜 ̄;) うーん、、、
ギリギリセーフやな〜、







(。・ω・。)

キティーちゃんと、パンダのどこが違うん?




(笑)

『風の精霊』

「シロや、シローーー♪」


「ご飯だよ〜」


いつもなら
ウチが呼べば
長いしっぽをふって
嬉しそうに駆けて来るのに

その日は、

いくら呼んでも

いくら待っても

シロは帰って来なかった。





「ばあちゃん、シロが、
帰って来ん、、、。」



「………嗚呼、シロは精霊に
連れて行かれたんかもしれん、」



「精霊?」



「イヌワシや鷹のことや、」



「奴らは、上から見てて動くもんに
狙いを定めると一気に駆け下りてきて
鋭い脚の爪と脚力でガッチリ獲物を
掴んで、持ち去るんや、、、」


「だから、シロはもう帰ってこん、」



「(つω`*)グスン・・・・」



「だから言ったやろ?」



「白い猫は、飼うのは止めなさいって、

白っぽいもんは狙われやすいから

お前が泣くんがわかってるから、」


「でもな、
精霊たちも生きていかんとならん、」


「自然の摂理やで、諦めなさい。」


「あーあー泣かんとええんや」



あーあー泣かんとええんや、




泣かんとええんや、、、




....................






この事件から

しばらく経ったある日


テレビで絶滅危惧種の
特集で”イヌワシ”を観ました。







逞しい翼で風をつかみ


空へ飛び立つ瞬間、


イヌワシの瞳は、空を映し

限りなく澄んでいた、、、


彼らの瞳には きっと、


透明な風の姿が見えているだろう


滑らかに蒼空(そら)に弧を描き


高みに昇って行く姿を見つめながら


わたしは確かに自らの鼓動を感じていた。


それは、愛猫を喪った哀しみではなく





_魅了、そのものだったことを


認めざるえない感情だった………





イヌワシは、その数十年の生涯で

パートナーを変えることがない。


岩棚や、大木の上にいくつかの巣を持ち

毎年 気に入った場所で子育てをする。

産み落とされる卵は2つ

オス、メス交替で大切にあたため

ひと月半くらいで雛が誕生する。



白くふわふわの綿毛に包まれた
愛らしい雛だが、


余程、食べ物が豊富な年でもなければ


二羽とも育つことはない。


大きくて丈夫な一羽だけが


__初夏の空へと帰ってゆく。



...................

[あとがき]




巣立ちを控えたヒナは、
親たちのように巧みに動いてくれない
その、我が翼で、

ジタバタともがいていました。

精霊見習いの旅立ちの時も

もうすぐ、、、



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