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秋のリスはいそがしい

公園には いろいろな生き物がいる。



特に飼育しているわけではなく、池に勝手に住み着いている水鳥や渡り鳥や雀までもが餌付けされている。

公園のあちこちで人間とそういう生き物が おやつを分け合う楽しい光景が見られます。


毎日ごひいきの生き物に決まって御飯を持ってくる年寄りにまじって、散歩しながらポケットの中に入っているお菓子を分け合うのは とても楽しい。



特に可愛いのはリスで 両手を胸の前で組み、まるでおねだりしているような姿でこちらを見上げる仕草もかわいいし もらった食べ物を小さな手を使って食べる様子はとても愛らしい。


公園にいるリスは雑食だか それなりにリスにも好き嫌いはあるらしい。

かといってリスのために公園の中を通る訳ではないので、リスが来たら その時ポケットの中にあるもので我慢してもらうわけだが、パン屑だと見向きもしないし チョコやクッキーは たまたまピーナッツやアーモンドがついていれば ちょっとは喜んでくれるが いまいちのようだ。



その点 やっぱりナッツ類には目が無いらしく もう持ってないと分かるまでしつこくおねだりするし、食べきれなくて頬袋にも入りきれないと解ると、どこか埋めに行ってまたおねだりに来るのだ。


小さい体で、ずいぶん欲ばりなリスだが、この地球には彼らの作った森があるという。


「えっ?リスが作った森!?」と思うかもしれないが、嘘ではない。



彼らは、一生懸命集めて後で食べようと埋めておいた木の実をときどき忘れてしまうという大雑把なところがあって、、忘れられた木の実は、芽を出し、やがて立派な木になるのだ。


そしてリスの掘る穴の深さは発芽に丁度いい深さであるという不思議。自然の驚異。







さあ、今日も公園を横切って帰るとするか………



しまった、ポケットの中にみやげがない、


彼らは待っているだろう。


くれることを信じて疑わぬキラッキラの純真な眼差しを


わたしは耐えられそうもない。


なんびとも、抗えまい。



仕方がない。







奥の手を出すとするか………



わたしは彼らが埋めた場所から木の実を掘り出して


他のリスにあげたのだ。


その木の実を他のリスが埋めて


また掘り出して………


その木の実を他のリスが埋めて



また掘り出して、



また埋めて、



また掘り出して、



また埋めて、



また掘り出して、



また埋める。を繰り返すのだった………。









彼らも自然の中の大きな役割を背負っている。


そして、わたしも。


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