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無題

誰かが言ってた

いい男は「いい顔」をしてるって
それは言うなれば顔の整い方ではなくて
表情のことをいうんだけど


あのひとはいいカオをしてた

迎え入れてくれる時も
じゃれあっている時も
まじめな話をしている時も

なんだろうな、人間味があった


そんな人だったから
握られた手を振りほどけなかったし
見つめられた目を離せなかった


くしゃっとした笑顔に
好印象を抱いたのを今でも覚えてるよ


だけれど

嘘をつかれるときだけは顔を見れなかった
どんな顔をしてその言葉を吐くのか
あまり見たくなかったな


あのひとにはひみつがあった
わたしはそれでもいい男だったと思う
人から何かを搾取するわけでなく
与えられる人だったから

空気感だとか、言葉の間だとか
そんなちょっとしたところに
魅力が散りばめられていて
憧れずにはいられなかったな


わたしはもういい大人だし
あのひとは少しわるい人だったから
不都合なことには目をつむって
しあわせなひとときに
身を委ねてればよかった


だから「好き」が
「執着」に変わることもなかった





思い出す曲聴いちゃって

また心苦しめてる?

好きだったなって

何ともない顔をして

一日をやり過ごしてる?





しあわせの指標があれば
誰も苦労なんてしないのに、ね






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