外は寒いのに部屋の中が暖かいと
窓に結露ができちゃうのとおなじで
あなたとの関係に温度差ができたのを自覚するころには
わたしの頬が濡れちゃうね
いいよね
簡単に好きって言えちゃって
いいよね
簡単に会いたいって言えて
いいよね
無責任に愛せて
わたしは言えなかった
会いたいの文字を何度も消した
愛おしいと思った寝顔にほおずりをして
そんな言葉にだまされないよって
あなたの好意を受け流して
何を考えてるのか悟らせないように
悪い女ぶったつもりがどんどん絆されて
あなたは知らないだろうけど
女はね、
会えない時間に想いを募らせるの
あなたのくれた言葉を
ひとりの時間に噛み締めて辛くなってる
うれしかったのになって
ほんとは「わたしも」って言いたかったのになって
この気持ちを言葉にすれば
あなたには重いことわかってたんだよ
察しのいい女を演じてあなたにとって
心地よい女の子であれるように
いつだって優しいあなたは
どこか冷めてて
ほんとは誰のことも受け入れてないこと
気づいてるよ
踏み入っちゃいたいなんて思わないけど
余裕ぶってるあなたを
めちゃくちゃにしたくなるから
いつだってわたしだけだと思わせてよね
.
あけちゃったね
みんなは不必要なものから決別できた?
自分を苦しめるものへの執着心をとっぱらえた?
あなたの大切なあのひとは
今頃誰かとどこかでのんびり過ごしてるのかな
もしかしたらひとりぼっちで
カップラーメン食べてるかもしれないね
世の中が去年を振り返り
新しい年に抱負を告げる
大人になれば気軽に会えなくなる
連絡でさえ縛っているみたいに感じて
お金をかけずに何かを楽しむことが子供のころより少し難しくなる大人になって、あなたの時間を削るには何か理由がいるもんで
会うのにも
連絡を取るのにも
不器用なわたしには口実が必要で
悶々とするわたしが眠っているころ
あなたは連絡をくれたね
わたしがあなたに思ってたこと
わたしがあなたに送りたかった言葉
そのままくれたね
みんなは伝えたいこと伝えられた?
ありがとうって伝えられた?
好きと伝えたくて我慢したあなたも
抱きしめられる腕の中でひと時の夢に目を瞑ったあなたも
大好きな人に背を向けて泣いたあなたも
顔が見たくても会いたいとさえ言えなかったあなたも
みんながしあわせになれる年になってほしいな
全ての女の子が報われますように
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