見世物小屋にでも来た気分になったわ。
ギャラリーが随分と。
決闘、私一人でひっそりと…終えるつもりだったのに。
何でも屋は来るし、人は増えるし…。
彼女は、やはり強かった。
光の魔法を撃つだけではない、応用が効いていた。
信念があった。
あのね、私、貴女の事は嫌いだったけど、そういう所は嫌いでは、無かった。
何処か彼を思い出すから。
本当は、私を殺せたでしょう?
全て燃やし尽くした貴女。
私も、手札を晒さざるを得なかった。
大会参加者も、自警も、大勢が見ている中。
性能も、あの醜悪な面も全て。
どうせ、彼と同じく安らかに眠る、なんて事はしてないでしょう?
きっと、戦い続けている。
私も直にそちらへ行く事になるでしょう。
暫く借りるわよ、貴女の魂。
――――――さようなら、お元気で。