気紛れなるままに

辛いなんて、言えないのに。




今は、ただ辛いや。




苦しいよ…

なーんか、虚無感と罪悪感が。



今さら、なんだけどね。



きっと、変な価値観を埋め込んだのは
私なんだと思う。


そう考え始めたら、すごく申し訳ない。



いや、元々アイツは自由すぎるって
分かってるんだけどさ。



それでも、ここまで壊れてなかった。



悪いことしたなぁ…



謝ったところで、
過去は決して変えられないんだけど。



依存とか、責任とか、


ふざけて言う台詞じゃない。



このまま、アイツが安定するまで
続いていくのだろうか。



好きじゃ、ないのに。



変なの。

いつだって、帰ってくる。



他のとこに行っても、
私のところに必ず帰ってくる。



猫みたいだね。



依存してるのかなって呟いた顔が、
悲しそうだけど、嬉しそうで。



きっと、終わらないんだなって。


そう、感じた。



必要以上に近寄らないくせに。



どうして、優しくするの？



好きじゃ、ないくせに。



居心地が良いって分かってる。


そんな私の方が、残酷なのかな。




また、私は人を傷つけてしまった。

母親に蘭さんの報告をして、
自分の進むべき道を決めた。



いつでも京都に行けるように。



裏方に徹するというのは決めていたけど、まさか認めてもらえるとは思わなかった。



母親と一緒に住み、
何かあれば京都に行く。



けど、この道に進むということは、親が望むような普通の親孝行はしてあげることができない。


結婚とか、ね。



自分で決めたなら構わないと言われて、安心できたけどね。



ごめんね。



その分、一緒にいて親孝行しよう。



感謝の気持ちを、伝え続けよう。

母親は、私の世界で一番大切な人。


けど、大嫌いな人。




いつも、私を見てるようで見てない。



見てないようで、見ていてくれる。



私を独りにするくせに、

独りにしない。



今日は、ホワイトデー。



いつもの感謝の気持ちを込めて、
プレゼントを直接渡そうと思う。


会いにいくなんて、言ってないから。


きっと驚くんだろうな。



大嫌いだけど、大好きな人。


きっと、本当はすごく好きな人。