きみのことば、今も変わらず、春のようだよ。
だって、ぼくがやさしくあれたの、きみがいたからだったんだ。
ぼくのちからじゃなかったんだよ。
さよならの鐘が別れを告げて、なんでもないように またね って笑ってみるけど、明日は今日とは違う日なんだよ。離れてしまうよ。
たからものにしてね、と、きみが触れて、放した、ポケットの中には。
繋がってる、とか、そういう話ばかり、もう散々だってのになぁ……。
俯いて零した、想いは見せないようにね、やさしいね。
あぁ、ぼくのちからじゃなかったんだよ、言えないや。
もう続かない時間に、永遠を名付けて。
思い出ひとつ、ポケットの中。
想いは桃色に溶け出して、いつも春のようだよ。