3 空っぽの約束、もう終わりだ。


きみのこと少し知ってた。
そして、何もかも知らなかった。

空に降った、流れ星。
追いかけたのは、疚しいだけの下心。
きみのこと少し知ったよ。何もかも空っぽのまま。

あぁ何気無い言葉で繋ぐっていうのは、いつまでもあなたがあなたのままでいることの言い訳にはならないんだ。
走り出した心は止まらなかった、誰も望んでいなくても、飛び立たずにはいられなかった。
想うってこんな風に残酷なんだ。

「その先に何も無いって分かっても、正しい道を選べる?」

いつもと同じ問いで、いつもと同じあなただった。
ありがちな後悔や塞ぐための涙では、この夜を越えることはできないんだ。

ああ、自分の心、だけで、こんなにもいっぱいになってしまうんだね。
暖かい食卓は行ってしまうよ。

2 はるいろめると


きみのことば、今も変わらず、春のようだよ。   
だって、ぼくがやさしくあれたの、きみがいたからだったんだ。   
ぼくのちからじゃなかったんだよ。

さよならの鐘が別れを告げて、なんでもないように またね って笑ってみるけど、明日は今日とは違う日なんだよ。離れてしまうよ。

たからものにしてね、と、きみが触れて、放した、ポケットの中には。   
繋がってる、とか、そういう話ばかり、もう散々だってのになぁ……。      

俯いて零した、想いは見せないようにね、やさしいね。   
あぁ、ぼくのちからじゃなかったんだよ、言えないや。      

もう続かない時間に、永遠を名付けて。   
思い出ひとつ、ポケットの中。
想いは桃色に溶け出して、いつも春のようだよ。


1 始まりと終わり

名前を呼び続けているだけじゃ足りなかったんだ!   

期待に包まれた夜、初めてぼくらは自由だった。
離れていく景色に心が震えたけれど、走り出した想いは止まらなかったんだ。   

いつだってもっとずっと遠くに行けるよ! 
心は世界のように、解き明かされない神秘に満たされているんだ、それはきっと美しいんだ。   
あなたが選んだのはこの惑星で、ぼくが選んだのもこの惑星だった、それはもう間違いないこと。 
思い出せないままなら、答えは今とか未来の中で。   

一度きりの運命なんだ。 
迷うくらいに溢れかえる扉。全てが始まりで、涙だって舞い上がる。  

出会ってしまったぼくらは、一度きりの運命なんだ。  
もう名前を呼び続けるばかりじゃ、待ち切れないんだ!
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壁打ち用





心に浮かんだ感情は選ぶことが出来る、と初めて知ったときすごく救われた。選んだ言葉で自分が作られていくから、文字で残す言葉は気を遣って選んできた。でも、これで良かったんだろうか。怖いものを怖いと言わないようにしただけじゃないのか。でも、怖いという言葉を言葉にするのがどれだけ正しいことなのかも分からない。後ろ向きな言葉を口にしたところで、結局傷付くだけなんだったら、前向きにいた方が楽。ふぁぼとかもらえるし。自分のことを話した結果遠ざかるのなら、あんまり話さないでもそれなりにみんなと仲良くできる方がなんか傷付かないしいいな。淋しいなって思うけど、淋しいって言ったところでマジでどうにもならない。つらつら壁打ちすることでも無いし、できればあまり人目に触れたくないけどそれなりに読んでほしい(めんどくせぇ)ので画像にしました。だからどうだということはないです。
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リボンを解いたら

「ぼくたち、手を繋いで生まれて来れたら良かったのに。」

きみの言葉で、夢が覚める。そして、きみの声が、夢であったのだと知る。寝ぼけ眼で、光の差し込む窓を眺めたあと、ベッドから降りた。きみがどんな道を歩もうと、ぼくは生活をしなければならない。

夢の中、その言葉は、「愛しているよ。」ということなのかな、とぼくは思った。もしそうなのであれば、「ぼくも愛しているよ。」ときみに伝えたかった。そうして、ポケットからきみの手を攫って、「生まれた後でも、繋ぐことは出来るよ。」と言って、きみを笑わせたり、なんて。緩く染めた頬。

あっという間にぼくらは大人になってしまうのに、誰もそのことを恐れないんだな。

夢の中、言葉の真意について問うと、きみは俯いた。そして、「これはぼくなりの贖罪なんです。」ときみはぼくの手を取った。「あの日、手を離してしまったのは、ぼくの方なんです。だから、あなたと逸れてしまった。生まれた後でも出会えたけれど、でも、」きみはぼくの掌を優しく包んだ。「ぼくらはひとつではなく、それぞれ別の心臓を持ってしまった。そのことに対する、贖罪です。」
思いがけない言葉だった。

手のひら、開いて。
ここには、何もないよ。
(ほんとうだ。)
(ほんとうだ、何もない。)

なんの理由もなく、生まれてしまったぼくらだ。

夢の中、「愛しています。」という言葉は、そろそろかな、なんて。緩く染めた頬。きみがくれた贈り物の、サテンのリボンを解いたあとに、残ったのは日常だけだった。きみがくれたものの中に、「愛しています。」という言葉は、どこにもなかった。だから、「ぼくも愛しています。」という言葉や、その先の未来や、きみの微笑みは、訪れることは無かった。
もう、やめようか。

誰にでも訪れる、淡く輝く朝方。
きみが大人になったあとも、続いていく音楽。
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